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ハードディスク復旧、熱はHDD故障の重要ファクター
銀座にクリーンルームを持つハードディスク復旧メーカーへの取材レポ。興味深かったのでご紹介。
→ 東京銀座に工場がある、「日本データテクノロジー」 - GIGAZINE
• 復旧率実質90%超え、他者は復旧率5~6割?
• 故障後の経過時間は短い方が復旧率アップ
• RAIDも平均1~2日で復旧
• 昔と今とトータルのHDD故障率は変わっていない
• S.M.A.R.T.値はあてにならない
• 熱が最も大きな故障要因。冷やせば防げる障害が多い
• デフラグ時は熱が篭もりやすく、最中に壊れると難儀
• SSDも復旧できることはあるが、全飛びリスクは高い
放熱させれば故障率が下がるのはGoogleのHDDレポートでも出ていたと思います。
逆に冷やしすぎても故障率が上がっていましたが。
■ 追記 Google論文の該当箇所を追加
HDDへの温度の影響を調べるため、9ヶ月の観察期間を設けて調査しています。
→ Failure Trends in a Large Disk Drive Population
CPUは冷やせば冷やすほどクロックを上げやすくなりますが、HDDは低温で動作させると故障率が非常に高くなります(潤滑オイルの粘度の問題?)。また「高温に弱い」と言われてますが、高温環境でも思ったほど故障率が上がっていないのが目に付きます。
ただ高温が影響しないかというとそうでもなく、平均 40度、50度といった高温環境に試験中据え置かれると、3年目、4年目といった老体のドライブでは故障率が非常に高くなります。
高温は内部に充填された潤滑油の劣化という形で悪影響をもたらします。
熱はやはり注意した方が良さげです。
発熱によるHDDへの影響はさまざまですが、中でもダメージを受けやすいのが、ディスクを回転させるモーターの軸部分といわれています。ここに充填された潤滑油などは高温で化学変化を起こしやすく、劣化が進むとディスクの制御が困難になります。また、HDDの基板上にある半導体チップも、比較的熱に弱い部品です。
→ [日経Trendy] HDDは高温になっても大丈夫?
→ DSAS開発者の部屋:低温環境でのHDDの動作
HDD復旧業者レポート
→ 蹴茶: Seagate Barracuda 7200.11は地雷入りなんだそうな 2011.3.1 18:54