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電通+テレビ局+電機メーカー=Apple?
既にどこかしらで見たかと思いますが、iPadの原価試算です。hpのやや高価な10万円台ネットブックの原価率がここに載っていますが、10万円という比較的利幅が取りやすい製品でも7~8割をパーツ代が占めています。いまの5万円以下のモデルであればさらに割合は高いかもしれません。原価には他にも開発費などもありますが、数が出れば出るほど割合は下がります。「値下げカード」は既にAppleの手の内にありそうです。→ [日経BO] 「iPad」を分解してみた!
今回のモデルではタッチパネル動作に3つのチップを使うなど機能統合の余地があり、さらなるコストダウンは確実のようです。加えてライバル企業にとって恐ろしいのは、アプリ内広告「iAd」です。「iAd」収益の4割はAppleが確保します。つまり、売って終わりではなく端末が増えれば増えるほど広告収入が増えることになります。電通とテレビ局、電機メーカーすべての役割をAppleが一手に担うようなものです。
→ アップル、アプリ内広告サービス iAd を発表
当面はiAdの試行錯誤が続くと思いますが、そのうち端末1台あたりの収益が読めるようになります。iAdの収益が大きければそれこそ端末の利益を減らしてでも、大量販売した方が儲かるとAppleが方針転換する可能性もあります。同じことができるのは同じくプラットフォームを持つMicrosoftとGoogle、あとAmazonぐらいでしょうか。Sonyにもその可能性はあったように思うのですが...
(Palmを買収してCLIEをテコ入れ。CLIEを携帯事業、ゲーム事業と絡ませていれば違う世界があったかもしれない...)
以前はAtomがARMの領域を侵食していくのではないかと思ってましたが、違ったのでしょうかね。
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→ 蹴茶: エイサーCEO「ライバルは東芝のみ」「限界は199ドル」 2010.3.11