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朝日新聞: 3月9日の初音ミク ライブ リハーサル 透明スクリーンが無い
YouTube: 初音ミクライブのリハーサル記事はこちら。
→ asahi.com:仮想歌手・初音ミクが全国同時中継ライブ 8千人動員へ
あら、「ディラッドボード(透過スクリーン)」ではないのですね。
ディラッドボードというのは商品名で正式名称は別かもしれませんが、たまに街中でも見かける半透明の映像を映し出すアレです。昨年の感謝祭ではこれがスクリーンに使われました。
→ DILAD ボード(ディラッドボード) | 映像関連 | 株式会社きもと 製品情報サイト
< 追記 >---------------------------------------------------------------
透過スクリーンを使った「同期投影ライブシステム」の考案・企画・制作はクリエイティブスという会社のようです。ここが今回のミクパに参加していない。
→ CreativES クリエイティブス株式会社
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これは後ろが透けて見えるのが特徴で、これにセガの3D描画力をプラスすると...
こうなります。実際動く映像はアメージング!です。
YouTubeのコメントはもちろん、海外メディアも「日本のホログラムは凄い」と勘違いが続発したのも頷けます。生で見ると最初は違和感があるものの、そのうち脳内補正されてホントにいるような気になるらしいです。
昨年の立役者はセガだと思います。主催なので当然と言っちゃ当然ですが。
VF5エンジンなどで培われた描画技術と演出ノウハウ抜きに昨年の成功は無かったのでは。
揺れる衣服の動き、ラメっぽいのからシルク風まで質感は完璧でしたね。
髪に手が当たれば髪がなびき、その髪にもセルフシャドウが落ちてます。
セルフシャドウは3Dゲーム的にはよく聞く技術ですが、違和感なくステージ仕様に仕上げているのはさすがです。
→ 「バーチャファイター5」グラフィックス講座 VF5における影生成
■ ディラッドボードの難点
専門家でもないのですが、気付いた点を少し。
難点は映像そのものも透けることで、特に視野角がつくと厳しくなります。
左の鏡音リンが薄く見えてます。
別角度。今度は右の初音ミクが薄くなってます。
真横に近い角度から見ると残念すぎる見え方になります。
また映像は後ろから投射されますが、観客席からの光もスクリーンへ映り込むのも難点です。
右下の光る棒や、光るタンバリン状のものが初音ミクの真横に映り込んでしまっています。
ディラッドボードをやめれば難点は解消する一方で、スクリーンを意識させないという利点も消えてしまいます。演出次第なのでしょうが、どうなるでしょう。
■ 立体視
私は今回もBlu-ray購入の予定。BDで一気に楽しみたいので有料中継も見ないかな。
将来的に立体視バージョンをBlu-rayに同梱して欲しいですね。
人間でも3Dライブは広がりを見せていますが、生身の歌手は3D to 3D。初音ミクのような仮想キャラは 2D to 3Dになるのでメリットが大きく、やる意味がよりあると思います。技術やコスト的には難しいでしょうし、将来の話になるとは思いますが。
→ Sony Japan | ニュースリリース | 国内初、ライブコンサートを3Dで生中継
■ 参考
2010年の「ミクの日感謝祭」ではなく、さらにその前の「ミクFES'09(夏)」のメイキング映像。手入力とVF5エンジン+モーションキャプチャーの2通りが説明されています。
→ 初音ミク ライブパーティー 2011 通称ミクパの懸念 : 蹴茶
「ミクの日感謝祭」
→ ミクの日感謝祭 39's Giving Day | 初音ミク -Project DIVA- 公式サイト