東芝とシャープ、米アップル向け有機EL生産を計画

最初、日刊工業新聞が先に「東芝1社供給で決定」と報道。
それが元で株価が下がったシャープが新聞社に謝罪と訂正を要求。
新聞側は「間違いだった」と謝罪しつつ、この記事を出すというシャープを釣ったように見えなくもない展開です。

（東芝とシャープの）液晶の投資はそれぞれ１０００億円を超える金額で、その大半をアップルが負担する枠組み。アップル側が出した条件に有機ＥＬへの移行が含まれているという。
　→　東芝とシャープ、米アップル向け有機ＥＬ生産を計画:日刊工業新聞

常々言われるようにAppleの部品調達戦略は複数社から取り寄せる"マルチベンダー"が原則。通常であれば有機ELで実績のある韓Samsungと他1、2社となるのでしょうが、例の「iPhoneとiPadを模倣」訴訟があり、Samsungが外された可能性もありますね。
　→　蹴茶: iPhone 4 液晶はLG製 と 東芝モバイルディスプレイ製　2010.7.5

代わりに浮上したのがライバル感ゼロに近い日本勢、シャープと東芝だとしたらなんという皮肉でしょうか（笑） 韓LGや台湾の液晶メーカーがどういう扱いなのかは不明。もうデバイス供給に専念した方がいい気がしないでもない（＾＾；

もともと小型液晶は日本勢の十八番ではありますが、こと"有機EL"で同じように強みを発揮できるのかどうかは気になるところです。Appleとしてはライバルに泣きつくはめにならぬよう、全面的に2社を支援するとは思いますが。