ドスパラ Prime note Cresion NAのレビュー。 >> このレビューの判断基準
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12.1型、国内初のNVIDIA ION搭載ノートとなる「Cresion NA」。CPUにはデュアルコア構成のAtom 330が採用されています。気になる体感速度や発熱などをレビューしていきます。
価格は変動する物としてあまり考えず、ハードウェアの素の状態を採点します。
評価 | ○ 良い点 × 気になった点 | |
筐体 | ○ USB 3基も分散配置され、Ethernetも背面配置 × パームレストも光沢なのでゲーム時にやや手が動かしにくい感が |
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キーボード | ○ ネットブックに多い簡素なキーではなく、普通のキー形状と配置 × ストロークがやや固め |
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排熱 | ○ パームレスト部、キーボードも含めストレスを感じる熱はない × 特になし |
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液晶 | ○ 輝度ムラが少ない × コントラストが低い |
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騒音 | ○ ファンの回転変化は少ない × 常に回っている |
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ソフトウェア | ○ 必要最低限に留められ、余計なツールバーなどもない × 継続的なドライバ提供に不安がある |
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性能 モバイル |
○ [性能] デュアルコアの恩恵を感じる ★3 × [モバイル] 筐体が大きく日常的なモバイルには不向き ★1 |
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総合 | 3.0 /5 | 試用を終えて感じたのは予想していたよりも熱く、性能的には今一歩という印象。デュアルコアAtomのおかげで普段使いのレスポンスはいい。一方でGeForceコアを載せてはいるものの実際のゲームではコマ落ちが出てしまうのが残念。静粛性が芳しくなく筐体が大きいためモバイルにはあまり向いてない。 |
GPU | NVIDIA ION (GeForce 9400M G, 16 cores) |
CPU | Atom 330 1.6Ghz |
Chipset | NVIDIA ION |
メモリ | Nanya PC2-6400 2GB |
HDD / ODD | ST9320325AS / BC-5500S |
Network | Atheros AR9285 / Realtek RTL8168D/8111D |
天板とパームレストが光沢コーティング。天板は影響ないですが、パームレスト部の光沢は見た目はいい反面、夏場はべたつきやすいのと、サッと手を伸ばそうとすると滑りが悪く動かしにくく、快適性という面ではマイナス。
天板が簡単にしなるのと、指紋が付きやすいのが気になる点です。ショップブランドに多い、いかにも後付け的なはめ込み式のネームプレートではなく、自然な感じで「Prime」のロゴが天板の真ん中に付いてます。
ThinkPad X61sと較べてやや大きいサイズ。厚みもあるのでボリューム感があります。ヒンジの最大傾きは約45度ぐらいまで。
ポートの数、配置は比較的良好。USBは3基で右1基、左の手前に2基の配置。背面に1つ欲しかったですが、このサイズでそこまで要求するのは無茶かもしれない。
発熱がかなりあることから熱源の位置、排気口の位置は自ずと制限されると思われ、可能な範囲で頑張った配置のように思われます。
前面
右側面
左側面
背面
SDカードスロットはバネ無しのスロット。挿したら抵抗なく奥まで入り、少し外に出ている所を手で引っ張って抜くタイプです。
薄さやコンパクトさを追求しなかったおかげもあってか、オーソドックスなキー形状と違和感のない配置になっている。キータッチは若干ながら固め。叩くように打つ人にはいいかもしれない。
BIOSにCTRLとFnの置き換え設定は見られず。
タッチパッドのボタンが一体成形なのと、やや固いボタンなので使いにくい。
スピーカーは手前の両側に配置。ノートの平均的水準。Let'snoteやThinkPad Xシリーズのようなモノラルスピーカー的しょぼさは無いです。
コントラストが低く、いわゆる白っぽい絵になってしまっている。
画面サイズが小さい利点もあると思うが、輝度ムラが非常に少なく非常に優秀。また一番低い輝度設定で10LUXとかなり暗くできる。
70 | 70 | 66 |
80 | 77 | 76 |
75 | 75 | 72 |
AVG 73.4 |
起動間もない冷えた状態でも最低で55dBAを越えてしまう。耳との距離が近いこともあり、気になってしまう音量といえる。
常時冷却ファンが回り、出てくる熱風はかなりの温度。ただ筐体表面の熱感は低く抑えられており、ストレスに感じることは無かったです。
デュアルコアのAtomに加え、IONチップセットもあり、発熱量はかなり多いようです。
基本的に最低限しか入って織らず、Yahoo!ツールバーやJWORDも入ってないのはGOOD。
あと、FF11ベンチを走らせて終了させたのちにスリープさせ、その後復帰させると解像度がFF11ベンチの解像度(XGA)になってしまうバグが発生。ベンチマークを終了させた直後はちゃんと元の解像度に戻っているのですが、スリープ復帰時になぜかベンチの解像度に戻ってしまいます。
期待される3D性能ですが、過度の期待は禁物。
基本的にはIntelチップセット内蔵コアより多少良い程度で、カジュアルゲームが動く程度と思った方が良いです。
実際のゲームではどうか
ここの記事で『3Dゲームもよほど重くなければ動かせる』としてBattlefield Heroesが載っています。Heroesは現役プレイヤーなのでプレイしてみました。下のグラフが3度プレイした際のFPS変化です。解像度はドットバイドット、画質はデフォルト設定です。
快適とされる30FPSにはほぼ常時達していません。特に近距離で爆薬が炸裂した際などは瞬間的に固まるため、実用レベルとはちょっと言い難いところです。解像度を落とすのも1つではありますが、解像度を落とすと如実に戦績が落ちるのであまり落としたくはないです。
Heroesはポリゴン粗めの比較的カジュアルなゲーマーを狙ったタイトルではあるのですが、シューティング系というフレームレートにシビアな部類のゲームだけに厳しいところです。
PassMark Rebooterを使用し起動時間の10回平均を計測(Delay 30sec, 11回計測で1回目を除外)。
平均 1分11秒で起動。
Blu-ray搭載モデルもあるCresion NA。GeForceの再生支援もあるので性能的には余裕なのですが、インストールされているPowerDVDがバンドル版のため、Blu-rayディスクの再生には「PowerDVD 9 Pro」へのアップグレードが必要です。WinDVD 2010でもおそらく再生できると思われます。
HDMIで薄型テレビに繋ぐと自動認識。Blu-ray再生時はコピーガードの関係から表示は外付け側に限定されます。音声は手動で切り替える必要があるので、コントロールパネルとPowerDVDの設定からそれぞれをHDMI出力に変更を。
<Blu-ray版Starship Troopers (1)を再生してみた>
PowerDVDはGeForceのハードウェアアクセラレーションに対応しているため、コマ落ちもなくCPU使用率も余裕ある状態で再生してくれます。ハードウェアアクセラレーションを切ることもできるのですが、Blu-ray再生時は自動でオンになってしまいます。切れないのかな?
YouTube、ニコニコ動画は共にFlashプレイヤーでの動画再生ですが、現時点ではGPUの再生支援には非対応。CPUパワーのみで再生されます。将来的にはGeForceの再生支援に対応する予定です。
YouTubeは何本かの動画を見ましたが、デュアルコアのおかげもあり再生にもたつくことはなし。ニコニコ動画もほぼ問題なしですがヘビーな弾幕ではコマ落ちが発生しました。
電源コネクタはL型コネクタ。ACアダプタ本体はネットブックでよく見かけるCDケース並みのサイズ。ACアダプタからパソコンまでのケーブルは細く、一方ACアダプタからコンセントまでのケーブルは外資系に多い太めのケーブル。極太とまではいかなず、中太程度です。
BIOSは最低限の設定となっている。CTRLとFnキーの入れ替えといった便利な設定は無い。
本機最大の特徴であるNVIDIA ION。GPU-Zのスクリーンショットの下にNVIDIAサイトの仕様表を貼り付けてますが、グラフィックスコアは16基となり、Intelの統合チップセットに較べれば性能は上です。
ネットトップ用に販売されているAtom 330を採用する。
消費電力へのリクエストを頂いてましたが、液晶オフでのアイドル状態で約18W、液晶輝度最低のアイドル時で19W、輝度最大アイドル時で22W、輝度最大3DMark時の最大で31Wです。
参考までに過去にレビューしたAtom機の消費電力を振り返ると、IdeaPad S10eやhp mini 2140などではアイドル時10〜13W、Atom搭載LOOX Uは10W前後。なので、性能は高いものの、トレードオフでアイドル時の消費電力も高くなっています。
巷のネットブックと較べて、デュアルコアAtomとION(9400M G)という2つのアドバンテージを持ちますが、トータル性能的に3Dゲームが快適と言い切れないのが微妙なところ。単なる動画再生支援(現時点ではFlashプレイヤーを除く)コアに留まってしまうケースが多い気がします。
筐体はモバイルには向いていないサイズなので、家庭内モバイルが容易な廉価ノートとして購入検討するのが一番適役のように思います。
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