QosmioG30分解レポート  桜華さん著 2007.11

−蹴茶より−
桜華さんよりQosmio G30分解写真をいただきました。バラバラです(^^;
桜華さんはお仕事でも似たことをするそうで、「この手の作業は慣れているかも」とのことですが、解体写真は他の方にも参考になると思います。以下、桜華さん著。

はじめに

 QosmioG30/797HSをバラして掃除してみました。結局、殆どホコリは 入ってなかったので無駄骨でしたが、他にお掃除する人の参考になればということでレポートです。あくまでお掃除目的なので、どのICが何の目的かとか、こ のボードは何で云々とか、CPUクーラーの外し方とかには触れてませんし、写真も特に撮ってないです。

 なお、今回の分解には2ちゃんねるノートPC板Qosmioスレの「RDマスター」さんの分解レポートを大いに活用させてもらいました。ありがとうございました。

分解

  まず大前提として、分解したPCはサポート対象外です。裏面には分解するなとも書いてあります。G30の分解は難易度は高くないと思っていますが、それで も自信が無ければ手を出さない方が良いです。自己責任でどうぞ。壊れても私のせいじゃありませんし、謝罪と賠償なんか何があっても受け容れません。よろし くお願いします。

 さて、大まかな流れとして、裏面のネジ・コネクタ取り外し、表面のキーボード取り外し、表面のネジ・コネク タ取り外し、筐体開放、マザーボードのネジ・コネクタ取り外し、マザーボード取り外しになります。マザーボードに冷却系が直付けなので、ここまでバラさな いとファンのお掃除は出来ないです。

 さて、着手する前に電源を落として全てのケーブル類を取り外します。しかる後に、バッテリとB-CASカードを外します。下の写真が、この状態。(HDDとメモリのカバーも外れてますが)

G30の裏面

 次にネジを全て外します。HDDの陰にもあります。全部じゃなくても良いらしいですが、検証してないです。ちなみにネジですが、この裏面のネジ穴にはF16とかの規格名が書いてあるので良いのですが、今後は殆ど書いてないのでキチンと分類しておいた方が良いです。

 カバーを開けるといくつかコネクタが見えます。これはこの段階で全部外した方が良いです。後でマザーボードを取り外す際に邪魔になるだけですので。

 ちなみにHDDはカバー一枚外すだけで現れ、ネジ一本で簡単に取り外せます。補助金具の載せ替えをすれば交換も容易でしょうね。パームレストが冷たいG30ですが、この位置にHDDがあるなら納得というところ。

キーボードを外す

 次にキーボードの取り外しです。写真では既に外されていますが、キーボードカバーの上部、一部別パーツとなっている細長いプラスチックのカバーがあります。これの左右上部に切り欠きがあるので、ここに爪などを引っ掛けて手前に取り外します。

 そうすると、下にネジが2つ見えるので、外します。この状態でキーボードが取り外せます。中央上部のツメに注意。キーボードと本体は下部のフレキシブルケーブル(通称フレキ)で繋がっていますが、これはまだ外れないので下手に力を加えないようにしてください。

 次に灰色のシールドカバーを外します。ネジを外し、物によってはスライドさせたりツメを押す必要があります。

 シールドカバーを外すとコネクタが複数見えます。全部外してしまいましょう。フレキのコネクタは、外側の焦げ茶色の部品をスライドさせてから外します。また、マザーボードを固定するネジが一本あるので、これも外してしまいます。

分割

  これで筐体の上部を持ち上げると、二つに分かれます。後はマザーボード固定用のネジとコネクタ類を外せば、マザーボードを取り出すことが出来ます。電源コ ネクタと左の端子群が引っかかりやすいのと、かなり重量がある点に注意。PCカードスロットのダミーカードも邪魔になるのかも…(検証してません)

マザーボード取り出し

 大きなマザーボードです。寸法で言えば自作機のATX規格と大差ない感じ…。

 ちなみに東芝さんご自慢のHD DVDドライブは手前にスライドさせるだけで取り外せます。カバーを流用すれば他のドライブに交換できるかも…。(ドライバが別途必要)

 もう一つのご自慢、harman/kardonブランドの40ccスピーカですが、確かに固定用にネジは一本も使ってませんでした。(ツメとスポンジで引っ掛けてるだけ)

 今回は一見して綺麗だったのでファン/ヒートシンクの分解掃除はしてませんが、必要ならバラしてみてください。

−蹴茶より−
桜華さん、ありがとうございました。
マザーボードの巨大さに驚きましたが、あれだけデカイとコストも相当かかってそうです。地デジのコピーガード処理なども影響しているんでしょうか。スピーカーも置いてあるだけなんですね(^^;

よくコストダウンには半導体点数の減少とマザーボードの縮小がセットになって語られますが、カーナビ分野ではフルセグチューナーの本体内蔵が進んでおり、地デジ周りのコンパクト化は着実に進んでいるようです。その恩恵がノートにも及ぶと良いですねぇ。

 → 蹴茶 3Dゲームをノートで