Pentium4-M + MobilityRADEON 9600 搭載

eMachines M6412 レビュー

2004.2.9作成開始 2.23更新 

協力 >> ツクモさん

思いのほか、電源管理の複雑さに検証がてまどり、そして手間取ったわりには未だわからないこともありという不甲斐なさですが、ひとまず後半篇完成。さてさてM6412の3D性能やいかに。

ACアダプター

ACアダプターACアダプターの横ACアダプターの裏面

最近では冷却ファンまでつくことのあるACアダプター。それもこれもCPU&ビデオカードによる消費電力の増大と、液晶の大型化と高輝度化などで消費電力がぐんぐん増えていることが原因です。M6412もそんな最近のトレンドに沿ったノートで消費電力はかなり大きそうですが、ACアダプターは並みの大きさに収まっています。発熱もあまりなく、もちろん冷却ファンもついていません。

 

キーボード

キータッチに関しては及第点。ENTERキーの右にキーがあるのはマイナスといえます。それにしても最近のキーボードはスペースキーが短い(^^; たまに「B」の下ぐらいまでしかキーボードの端がないものもあり、そこまで短いとタイピングにもろに影響してきます。M6412はおっけ。

キーボード 電源ボタンは青く光ります

 

タッチパッド

タッチパッドはちょっと特殊です。たいていのタッチパッドは右端を上下になぞることで、スクロールさせることができますが、M6412のタッチパッドは右側にスクロール用のスペースを別枠でとっています。

タッチパッド e-m6000_27.jpg

使用感も他の機種とは異なり、指を滑らせた分だけスクロールするのではなく、触っているとと勝手にスクロールします。手を離せばスクロールは止まるのですが、微妙な操作がしにくいのでちょっと使いにくい。触った瞬間にススッと動いちゃいます。ボタンもちょっと押しにくい...USBは4つあるので、マウス推奨です。

 

サウンド

特にブランド名が付いているわけでなく、普通のスピーカー。比較的大きなボリュームでも音割れせずに出てくるのは良い点ですが、逆に小さな音量でも音が明瞭感にかけるというか、くぐもって聞こえるためこれで音楽を聴こうという気にはならないのが正直なところ。ゲームの臨場感アップならこれで問題ないでしょう。

 

静音性

基本的に負荷をかけなければ、ほとんど止まっているので静かです。
ただこもった熱を定期的に排熱するためか、負荷をかけなくてもファンは回ります。
もちろんモノはPen4とM.RADEON9600の発熱コンビのこと、負荷をかければ小さな扇風機のようにぶん回ります。耳障りな高周波ノイズは少ないです。

 

アップグレード

換装はメモリ、HDD共に簡単です。
メモリは最初から空スロットがなく、256MBモジュールを捨ててアップグレードしなければならないのはマイナスですねぇ。BTOでもメモリは選択不可能になっています。HDDは一般的な2.5インチものなので、換装は簡単です。マニュアルにも簡単ですが、換装とシステム復旧方法について触れています。
 → 2.5インチHDD価格

メモリ HDD換装

 

SpeedStepによるクロック変化

ちょっとマニアックな部分なので、ごちゃごちゃしたの嫌い!という人は読み飛ばしてください。

最近急増しているのがデスクトップ用のPentium4を載せたノートPCです。クロックが同じなら性能が一緒のデスクトップ用Pen4は、細かな省電力設定ができない反面コストが安いのが大きな特徴です。

ところがコスト重視のはずのM6412が、意表を突くように「SpeedStep」を備えたモバイルPentium4-Mを採用しています。SpeedStepによって実際にどういった変化が起きるのか調べてみました。

e-m6000_28.jpg BIOSでSpeedStep確認。HyperThreadingの設定は見あたりません。

e-m6000_32.jpg

 

WCPUIDにてIDをチェック。

Family/Model/Stepping ID
 15/2/9 Dステップ? 

CPUスペック
2.8Ghz / バッテリー時 1.6Ghz
1.525V / バッテリー時 1.2V

 

 

まず、AC電源を繋いだ状態で起動させると、

2700Mhz

スペック通り2.8Ghzで動作しています。ちなみにSuperPI 104万桁は55秒です。
問題はこのあとで、AC電源を抜いてもクロックが変わらない。2.8Ghzのまま、SuperPIも55秒(・_・;あれ

それなら、とバッテリー駆動で起動させると、

1600Mhz

これもスペック通り、バッテリー駆動モードの1.6Ghzで動作しています。ところがAC電源を挿しても1.6Ghzに張り付いて動きません。当然SuperPIは抜いても挿しても1分27秒にはりついたままでした(^^;

常にオン 電源管理を常にオンにしても同じ。

うーん、どうもSpeedStepを切り替えているのは起動時だけのような気がします。最大パフォーマンスを得るには最初からAC電源にしておかないとダメ?

 

3D性能

上でAC電源のオン/オフではCPUクロックは変わらないと書いたのですが、ここでおかなしな事態が発生。
AC電源の有無でSuperPIの値は変化しないのに、なぜか3DMark2001SEのスコアは変化するのです。

さっぱり意味がわからずしばらくの間悩んでいましたが、よくよく考えると簡単なことで、純粋なCPU性能だけが求められるSuperPIで変化なく3Dが混じると変化する、つまりビデオチップが省エネモードになっていると考えると良さそうです。

さっそくドライバをあっちこっちを除いてみると‥‥

PowerPlay設定画面 ありました。噂のPowerPlay。

上を見ると、プラグイン(AC電源)モードではパフォーマンス優先ですが、バッテリモードになるとバッテリー寿命優先に変わってしまっていたようです。試しに、コアクロックを確かめてみると

AC電源時

 

バッテリー駆動時

AC電源時

 

バッテリー駆動時

ビンゴ、というわけでちゃっかりと下がっていました。
CPUクロックは変わらないのに、これだけはほぼリアルタイムで上下します。

ちなみに、MobilityRADEON 9600 の‘Pro’モデルではこのPowerPlayが逆にクロックアップも自動的に行うというのがウリでしたが、Proモデルに必要なGDDR2-Mはほとんど生産されていないらしく、実質上意味のないものとなったようです。9700で再度チャレンジするみたいですが。

んで、いろいろ試行してみた結果、以下の通りになりました。

PowerPlay

3DMark2001SE

パフォーマンス優先

8700-8800

バッテリー寿命優先

3500-3600

他のノートよりもクロックが低いような。パフォーマンス優先でもスコアがやや低めです。

ただ、これら電源設定をいじっているとなぜかスコアが中途半端な6000台になることがあります。なぜなのかは調べてみましたが、結局わからずじまい。動的にクロックと電圧が変化しまくる最新ノートの複雑さが身にしみる...これだけのことをパソコンを特に趣味ともしない、一般の人が理解するのは不可能ですね。

Pen4-MとPen-Mの違いもしかりですが、CPUクロックに代表される数値に惑わされない「実際の性能」というのをメーカーはもちろん、私たちユーザー側からも発信していく必要性があると思います。

3DMark2001SE 8884 AC電源ありで、3DMark2001SE 8884

 

サポート

1年目はeMachinesの365日、朝6時から晩24時までというかなり強力な無料サポートを受けられます。

しかーし、ツクモさんに電話で聞いたところデスクトップでは用意されている3年間の延長保証(9900円)がノートでは設定されていないそうです。

これはかなりマイナスポイントだと思うのですが、一応ツクモ独自の物的な修理保証(9000円)は重ねることはできるとのこと。これだと、eMachinesでは保証されない落下による損害も補償してくれるそうです。ただテクニカル面でのサポート力低下は否めないかな...

1年目

2年目

3年目

4年目

5年目

eMachines保証

50%を保証

40%を保証

30%を保証

20%を保証

2年、3年と使っていくと、Windowsは次第に不安定になってきます。ビギナーならこのときにサポートの指示があった方がいいと思いますが、再インストールなど復旧作業が自前でできる人ならいいかもしれませんね。

 

総論

やはりバリューモデルなので、尖った性能ではなくバランスを重視したノートであることがひしひしと伝わってきます。一般に使っている分にはまったくもって不満ありません。ただ、ユーザーさんが色々ノートを見たことがあって目が肥えていた場合、国産ノートの最新液晶と較べたり、音質をサブウーファ内蔵のDynabook Gシリーズなどと較べると負ける点は多々でてきますす。

そういった点を踏まえてこのクラスの他社のモデルと較べると、3D性能はまずトップクラスといえます。それに加えてDVD-Rドライブを装備し、ワイヤレスLANも802.11gなど、コストパフォーマンスは非常に高いです。惚れて買うノートではなく、お財布とやりたいことを天秤にかけて買うノートといえそうです。

※ゲームはもうしばし。

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