Pentium4-M + MobilityRADEON 9600 搭載

eMachines M6412 レビュー

2004.2.9作成開始 2.12更新 

協力 >> ツクモさん

以前も一度eMachinesのパソコンをお借りしたんですが、今回も「率直な意見をばりばり書いてもらってOK」という条件のもと、実機をお借りすることができました。感謝感謝 (^-^)

‘eMachines’というと、パソコンに疎い人なら
 「なにそれ、どこの会社?」
となるでしょうし、逆にパソコンに詳しい人なら
 「eMachinesかぁ、安物っぽいなぁ」
というような印象を持ったのではないでしょうか。あちら(アメリカ)で激安のパソコンを売りまくってたと思いきや潰れかけた会社ですから、そんな印象があるんでしょうね(^^;

ところが、ふと気が付けば全米のデスクトップPC市場で3位の実績。驚いたことにDELLやヒューレットパッカードに次ぐシェアを持っているとか。なんでも潰れかけた時に株式を非公開にしたことで、息を吹き返したそうです。リーバイスみたいですね。

そんなeMachinesが作ったノートパソコンはどんなものや。
今回絶好の機会を与えてもらったので、いろいろとレビューしていきたいと思います。
 → eMachines M6412 詳細ページ

M6142到着!

小さなこたつ机なら占拠 燦然と輝くハイエンドの証

2月8日M6412が到着。梱包から出すと、やはりデカイ!
思わず「でけー」と唸ってしまうほどのサイズです。15.4型のワイド液晶は半端じゃありません。右下には燦然とHT Pen4のロゴと、ATIのMobilityRADEON 9600 のロゴが光ります。いいですねぇ。

スペックはというと、以下の通り

 

eMachines M6412

CPU

Pentium4-M 2.8Ghz (HT対応)

チップセット

Intel 852PM

ビデオ

M.RADEON 9600 (64MB)

液晶

15.4型 WXGA

容量

60GB / 512MB (256*2)

DVD±RW 2〜2.4倍速

OS

XP Home

サイズ

357 x 265 x 41

重量

3.4kg

保証

1年間365日 6-24時対応
延長保証はなくツクモ独自保証有

価格

17万9800円 (2/12時点)

着いてから気づいたんですが、これHyperThreading対応(HT)のPentium4-Mだったんですね(^^;
HTというと、なかなかつかみどころのない機能で、

 擬似的にCPUを2つに見せる

というわけのわからないことをします。これはおおざっぱにいってしまうと、
 「いくつものソフトを同時に動かす場合、体感速度がちょっとだけ有利になる」
というものです。

いくつものソフトというのがポイントで、3Dゲームひとつだけをガンガンに動かしていた場合、HTのせいで逆に遅くなることもあります。いつでも速いわけではないところがややこしい。

でも
 1.mp3の音楽を聴きながら、
 2.Webページを見つつ、
 3.Photoshopをいじる
なんてシーンは蹴茶自身けっこうありますし、いまでは必須となりつつあるウイルス対策ソフトも常時バックグランドで動くことになります。そう考えると今はまだ一長一短な機能ですが、将来洗練され重要なキーテクノロジーとなってくるのでしょう。

 

液晶は?

さてさて話がややこしい方向にそれてしまったので、本題に戻って液晶です。

蹴茶がノートを見るとき、まっさきにチェックするのが液晶とキーボードです。やはりこの2つは代替えのきかないものだけに、最重要チェックポイントになってきます。

液晶の評価から言ってしまうと、


 3点 /5点満点

可もなく不可もなくといった感じです。

難点としては正面から見ると、輝度にばらつきがあるかなという程度なのですが、上から覗き込むと色合いがかなり違ってきます。視野角に関しては広くはないようです。

液晶を正面から e-m6000_05.jpg

視野角1視野角2

幅広い視野角をもつNECのLavie C

先日レビューをした2001FPと較べると、よくわかると思います。
 → http://kettya.com/review/2001fp/index.htm

もちろん単品の液晶と較べること自体に無理があるのですが、視野角に関してはNECやソニー製ノートなど半端じゃない視野角をもつものが急増しています。最も国内ブランドと差が出るところといえるかもしれません。

最近人気を博しているショップブランドのノートも店頭で見ると同じ傾向にあり、やはりスペック表からはわかりにくい液晶の質を落とすことがコスト削減の一番にあがってくるのだと思います。

 # 最近は例外も出始めたようですが...
  
http://pcweb.mycom.co.jp/photo/news/2004/02/07/002ml.jpg

横から見るとこんな感じです。

横から見た液晶横から見た液晶横から見た液晶横から見た液晶

もちろん、実際問題としてこんなに横からのぞき込むことはないわけですが、椅子にもたれて見ることもあるでしょうし、家族や恋人に画面を見せながら操作することもあるはず。また正面から見ても、画面の隅を見ればそれだけで視野角がつくことになります。視野角というのはなくても困りませんが、あればあったで快適なものです。

次に「何か、わかるかな?」と、デジカメのマクロモードで‘カーソルのお尻部分’を接写してみましたが....
見た感じ2001FPが一番みやすい一方でぎらぎらした感があり、実際2001FPはぎらぎらしてます。
一応固定して撮ったんですが単に撮り方のような気もします(汗 液晶の表面コートや構造に詳しい方、ご教授ください(^^;

eMachines M6412

DELL 2001FP

NEC Lavie L

eMachines M6412

DELL 2001FP

NEC Lavie L

スペックやインターフェイスの有る無しと違って、液晶に関しては人それぞれ許容範囲が大きな部位だと思うので、最終的には現物を見ることが可能な方はぜひチェックしてみてください。

 

筐体のつくり

デザインはいかにもアメリカ製!というような黒をベースとしたもの。
筐体は「ThinkPadのようにがっちり」とはとても言えないものの、DELLの10万円を切る廉価モデルにあるような、筐体の片一方だけをもつとプラスチックがミシミシ言うようなことは全然ありません。

正面より  黒をベースにしたデザイン

インターフェイスの数、そして配置はなかなかに優秀。Type2のPCカードスロットがひとつ、カードリーダーとしてコンパクトフラッシュ、SD/メモリースティック(ProもOK)に対応し、USBは4つ、IEEE1394も備えています。

PCカードスロット1つというのはちょっと少ないですが、最近はPCカード内蔵よりもUSB2.0接続する機器の方が増えてますし、無線LANも内蔵しているのでPCカードはひとつで十分足りる気もします。むしろ、ちゃんと主だったメモリーカード全てに対応し、右横と背面にUSBを2つずつ分けてきたのはエライ。

e-m6000_13.jpg

 

背面のスロット

CFスロットの下に、USBx2、IEEE1394x1
右隅にSD/メモリースティック両用スロットとType2のPCカードスロットがある

 

背面には2つの排気口の他、USBx2、有線LAN、モデム、RGB端子、マイク/スピーカー端子を備える。

 

 

 

CFとSDがささる

 

メモステはSDとスロットを共有

SDカード、CFカードが同時に挿さる

 

メモステはSDカードとスロット共有

ちなみにメモリカードを挿すと、アイコンが変わります。
もちろん素のWindowsXPだと変わらないので、メモリー関連ソフトが常駐しているためでしょう。

アイコンが変わります

左側面は光ドライブ 残る右側にはDVD±Rドライブが鎮座しています。

右側にスロットを持ってくるとマウスの邪魔になっちゃいますし、配置としてはほぼ満点だと思います。

 

とりあえずベンチマークスコア

最後に、気になっている人もいると思うのでベンチマークスコアだけはメモφ(.. )3DMark2001SEスコア

3DMark2001SE

8790

FF11 High

3239

FF11 Low

4686

 M6412 後半篇

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