2006年梅雨 ノートでもデスクトップ並みを目指せ eSATA ニコイチBOX

最終更新 2007-08-23 静粛化作業を追加

「用途がない」と嫌われ者のPCI ExpressCard。ならば、使い道を探してみよう(?)ということで、SerialATAを速度を犠牲にせず、増設できるのが売りの‘eSATA’対応HDD外付けBOXを買ってきました。

ao.gif まずは買い物 センチュリー ニコイチBOX

選んだのは2つのHDDが内蔵できるコンパクトなケース「ニコイチBOX eSATA版」。
最初はファンレスなイッコイチ×2でいこうかと思ったましたが、熱がこもればこもるほどHDDの寿命が短くなるというレポートもあがっているので、あえてファンつきのニコイチを選択です。

HDDはSeagateでも良かったのですが、国内メーカー頑張れということで日立を選択(台湾製ですが^^;)。

外箱 eSATAと大きく書かれている 日立製250GBを2つ

 

HDD \9,000/台
 Deskstar T7K
 HDT722525DLA380
 250GB
 7200rpm
 8MBキャッシュ
 Serial ATA II

eSATAボックス内容一覧

 

ニコイチBOX内には、eSATAケーブルも2本入っているので、ベアドライブさえ買ってくれば増設可能。電源はACアダプタで供給。

 

 ao.gif eSATAボックス組み立て

SATAコネクタ

 

さて、組み立てです。
SATAは初めて触るのですが、端子小さいですね〜

これまでのパラレル接続のものと較べると、大幅に小さくなっています。SATA用の電源コネクタも、これまでのペリフェラル4ピンに較べると、さしやすく超楽ちんです。

 

 

 

一つめのHDDをセット完了

 

ドライブ一つめセット完了。

問題は二つめ。コネクタの向きがドライブと逆向いているので、少しひねって差し込まないとダメなようです。

 

 

 

ケーブルをねじって

 

接続完了

ケーブルをグイッとひねって‥‥

 

なんとか接続

最後のねじを回して 最後のねじを回して完成!

 

ao.gif eSATAカードはどうするか

デスクトップなら、eSATA変換ボードが色々と出回っていますが、ノートの場合種類はそう多くありません。

型番

 

メーカー

 

規格

ポート

コネクタ

チップ

価格

SATA2E2-EC34
ESA-EXC
ES-EXPC
REX-EX30S 
REX-CB15S 
CBESA

 

玄人志向
アイオーデータ
MAXSERVE
ラトックシステム
ラトックシステム 
アイオーデータ

 

SATA-II 3.0Gbps
SATA-II 3.0Gbps*1
SATA-II 3.0Gbps
SATA-II 3.0Gbps
SATA-I 1.5Gbps
SATA-I 1.5Gbps*1

2ポート
1ポート
2ポート
1ポート
2ポート
2ポート

ExpressCard 34
ExpressCard 34
ExpressCard 54
ExpressCard 34
PCカード typeII
PCカード typeII 

SiI3132 *2
SiI3132 *2
SiI3132 *2
 
 
 

\4,100
\8,500
\6,500
\8,300
\4,200
\3,400

*1 仕様書では150MB/sec, 300MB/secと記述あり。SATAでは1byteが10bitに変換されるため。  *2 SiliconImage製

ざっと確認したところ、以上の6製品がありました。
PCI ExpressCardであることと、値段から今回は苦労覚悟で玄人志向をチョイス。

玄人志向のeSATA PCI ExpressCard 34 玄人志向のeSATAカード

eSATAセット完成 あとはInspiron君に繋ぐだけ

 

ao.gif 静粛性

これ注意です。
静粛性、皆無に等しいです(涙

小型ファンを回しているためか、うるさいのなんのって。
部屋の隅に置いても、廊下からファン音が丸聞こえです。
ファンの換装か、段ボールか何かに放り込む必要がありますね...

※6/15 動画追加

新兵器 騒音測定器 新兵器入手(^^;

動作時の動画 動画 MPEG1ファイル 6.05MB

 

ao.gif 添付CDのドライバをちゃっちゃと入れる

玄人志向のサイトに訂正があがってますが、ドライバの場所がマニュアルに書いてあるところと違うので注意。↓ここです。

eSATAドライバの場所

 

デバイスマネージャー

パーティション! フォーマット! (ふたつ同時進行で1時間20分ほどでした)
つい場所を忘れがちな、「ディスクの管理」はマイコンピューター右クリックから「管理」にあります。

 

ao.gif とりあえず普通にベンチしてみる

とりあえず動いたところで、メーカーが資料としてよく使うHD Benchを一応実施。

HDBench 1000MB

HDBench 100MB

リードは48MB/s、ライト64MB/sという結果でした。
続いて、よりHDD性能を正確に測ることのできるHD Benchを実施したところ、

eSATA HDD1台目

 

んんん?

速いのは速いのですが、ちょっと妙です。

もっとも速度の出るはずの外周部で、何かに頭を抑えられているような結果です。

HD Tune: HDT722525DLA380 Benchmark
 Transfer Rate Minimum : 32.3 MB/sec
 Transfer Rate Maximum : 43.0 MB/sec
 Transfer Rate Average : 41.7 MB/sec
 Access Time           : 12.7 ms
 Burst Rate            : 41.9 MB/sec
 CPU Usage             : 4.9%

もう1台の方も同じような結果に。
やはり最初頭打ちの傾向が見られます。

本来はこの方のブログのように、放物線を描くのが普通のはず。ExpressCardの実測の壁がもう迫ったいうのも妙な話です。

 

 

eSATA HDD2台目

 

eSATAケーブルを外して、1台のみの接続にしても結果は同じ。
また「RamPhantom」でRamディスクを作り、そこにHD Tuneをインストール。
Inspiron 9400内のHDDがネックにならないようにしてみましたが、変化なしでした。

どこがネックなんでしょう。

ちなみにInspiron 9400内蔵HDDは以下の通りの結果でした。

Inspiron 9400内蔵HDD

 

ブランクな外付けと違い、既に入っているソフトがHDDにアクセスするためグラフが乱れていますが、一応放物線が見て取れます。

それにしても転送速度が遅い。
断片化が激しいのか?(汗 平均27.4MB/s 

 

ao.gif じゃ、2台同時にベンチ取ってみる

それでは、2台同時にベンチを取ってみたらどうなるか。
Expressの帯域がいっぱいなら、半分、半分になると思われますが‥‥

HD Tuneを2つ起動させ、2台ほぼ同時にベンチスタート
そして、途中で一方のHDDテストを手動で止めてみました。

HD Tune HD Tune

うーん、減るどころか、1台の時よりも最大転送値が10MB/sほど上がってしまいました。
1台だけ測定をやめたところ、片一方のスコアも1台動作時並みに落ちたので、なんか転送データがごっちゃになっているみたいですね。ベンチ自体が失敗なのか。

 

ao.gif ドライバの更新、RAIDマネージャー

ならばと、Silicon Imageのサイトから最新ドライバ(1.0.16.0)を落とし更新をしてみましたが、変わらず。

RAID対応ドライバと思われる「3132r5_x86_1431_logo」も落としてみましたが、今度はインストールの時点でくじけてしまいました。おそらくBIOSもRAID対応のものを入れないとダメなんでしょう。この玄人志向カードにRAID対応BIOSが入るかどうかわかりませんが。
さらに、Silicon Image謹製のRAID Managerもインストしてみましたが、起動の段階でそもそもドライバが入ってないぞ、と怒られ動きません。

うーん、ドライバの問題じゃないのかなぁ。

 

ao.gif 実際にファイル転送してみる

ベンチはあくまでベンチなので、実際にファイル転送をやってみました。

使ったファイルはこれ (645MB)
 使用したファイルはこれ

これのコピー時間を計測。結果、

 

 from

 

to

time

電卓で計算した転送レート

内蔵HDD 内蔵HDD

eSATA HDD 外付けHDD

22秒85

28.23MB/s

eSATA HDD (A) 外付けHDD

eSATA HDD (B) 外付けHDD

11秒82

54.57MB/s

eSATA HDD 外付けHDD

内蔵HDD 内蔵HDD

34秒99

18.43MB/s

ご覧の通り、はっきりとした差が出てきました。まぁ、速いです。eSATA同士が(^^;
みるみるうちに進捗バーが進んでいくさまは爽快です。
おそらくこれが日立HDDの本来の性能でしょう。

内蔵HDDが絡んだ条件では、内蔵HDDがネックになっていると思われます。
ネックになるにしても、ライトよりリードの方が速いため、3の条件より1が速いということでしょうか。

 

ao.gif まとめると (前半)

速度上の疑問点は残りますが、データ保存庫としては非常に有用と言っていいと思います。
内蔵HDDより明らかに速いですし、一度放り込んでしまえば、もうひとつのeSATA HDDにミラーリングするのも高速です。ニコイチBOXのファン音はうるさいですが、HDDの温度もだいぶ低く抑えてくれています。

ただ、速度問題はすっきりしないですねぇ。

帯域としては以下の通りになるはず

模式図

なので、バス幅がこの遅さに繋がっているとはちょっと考えにくい。
「ニコイチBOXと玄人志向カードの相性問題」が一つの説になると思いますが、ニコイチ内の日立HDD同士は速いというのがまたなんともわからない結果。

「サウスブリッジとPCI Express間が遅い」というのもひとつの説でしょうか。
サウスとP-ExpがUSB2.0で繋がってたら、話はわかりやすいですが(笑)

はぁ。
もういっこカード買えってことでしょうか?

 

−−− ここから追加更新分 −−−

‥‥‥○日後‥‥

んで、もう一つ買ってみました。

ao.gif 次はマックスサーブの「ES-EXPC」

バルクのような‥簡易包装

 

リベンジ!ということで、購入したのは
マックスサーブのExpressCard54対応の「ES-EXPC」。

これも SATA-II 3.0Gbps対応なのですが、思うような速度が出てくれるでしょうか。届いたのは店舗のシールを貼った白箱に、インクジェット印刷の説明書。 ちょっと不安です(^^;

 

 

 

マックスサーブで扱っているeSATAカード

 

見ての通り、34より横幅の広いExpressCard 54対応。
34対応カードを54のスロットにさすと隙間ができてしまうのですが、こっちは隙間があかないので安定感がありますね。

ドライバセットアップ中‥‥

eSATAドライバ

eSATAドライバ  ん、あれ?

案の定というか、印刷されたセットアップガイドの記述通りにいきません(・_・;

ガイドには「CD-ROM ドライブの GUI フォルダ内に、ArrayManagerソフト」を入れてとあるのですが、そもそもGUIフォルダが無い。ソフトのファイル名で検索しても引っかかりません。

幸か不幸か、さきの玄人志向カードをいじってたときに、Silicon ImageサイトからRAID Managerはダウンロード済み。これでいけるだろう、とファイルを再度インストールして事なきを得ました。

 

ao.gif Array Managerでセットアップ

玄人志向と違ってドライバを入れただけでは動かず、単体運用でもマネージャーソフトが必要みたいです。
RAIDマネージャーを入れると、単体運用、RAID 0, RAID 1, RAID 10, RAID 5の運用が可能になります。(ガイドより)

蹴茶はもともとRAID組むつもりはないのですが、とりあえずRAID 0 の速度だけ味わって、単体運用に戻すことにします。

RAIDマネージャー

手順としては、
 ツールでRAIDグループの構築 → Windowsから認識 → パーティション作成 → フォーマット
となります。

 

ao.gif さぁ、HD Tuneにリトライ リベンジなるか!?

フォーマット終了。

いよいよリベンジの時です。 Start!

 

  ぶおおぉぉぉ かりかりかり‥‥

 

HD Tune リベンジならず

 

HD Tune: SiImage Volume A Benchmark
 Transfer Rate Minimum : 32.3 MB/sec
 Transfer Rate Maximum : 43.6 MB/sec
 Transfer Rate Average : 41.9 MB/sec
 Access Time           : 12.8 ms
 Burst Rate            : 42.8 MB/sec
 CPU Usage             : 13.9%

はぁぁぁ...(涙

完全に前回と同じ結果になってしまいました。何が足を引っ張っているのやら。

可能性としては、日立HDDは出荷状態だとSATA-I 設定らしく、Feature Toolで SATA-II に設定変更しないと速度がでないという話もありますが、うちにはデスクトップPCが無いので設定変更はできず...いまのところ手も足もでず完敗です。

 

最後にRAID 0 を試してみました。

RAID 0 での測定

 

HD Tune: SiImage Volume A Benchmark
 Transfer Rate Minimum : 42.9 MB/sec
 Transfer Rate Maximum : 83.1 MB/sec
 Transfer Rate Average : 60.0 MB/sec
 Access Time           : 12.9 ms
 Burst Rate            : 42.1 MB/sec
 CPU Usage             : 15.5%

なんじゃこりゃ

見た目は派手ですが、速度がすんごい不安定です。実際に先の645MBの動画ファイルを転送したところ、1回目30.28秒、2回目30.51秒とRAIDの意味がまったくない結果に。

なんなんだ?(^^;

 

ao.gif 評価しておくと

ニコイチ
 騒音が致命的 この騒音は致命的です 他の静粛性の高いものを選んだ方が良いでしょう

eSATAカード
 結局、Inspiron 9400のせいで性能がはっきりしなかったので評価無しとさせてください。
 ただ、印象としては玄人志向のカードの方が、シンプルで扱いやすい印象は受けました。

 

ao.gif 後日談 冷却ファンの静粛化

後日、ニコイチ付属のファンを静音ファンと換装しました。

esata51.jpg esata52.jpg 左が新規購入ファン

当然、風量は落ちるので、HDDドライブにとってはいいことではありませんが、音が原因でそもそも使わなくなっているので、ある程度の熱篭もりは目をつむることにします。

esata55.jpg

 

本当は新旧ファンの配線を綺麗につなぎ替えれれば良かったのですが、コネクタをうまく分解できなかったので、線を切りました (;^_^A

esata53.jpg

 

ハンダごてが行方不明なので、新しいファンの配線と基盤からの線をねじり、その上を絶縁テープで保護して終了。

テキトーな仕上げで、ちょっと危ないかな? 生化人間には、どの程度危険かつかめませんが、とりあえず目を離して使うことはないので、これで良いでしょう。

結果、おそろしく静かになりました。スバラシイ。

 

ao.gif 速度が伸びない、結局のところ

eSATAの使い道を求めてのトライアルでしたが、結局不完全燃焼で終わってしまいました。
eSATAといえば、デスクトップ用の市販マザーでもデフォルトでeSATAコネクタを備えたものがありますが、あれで同じことをやるとどうなるんでしょうね。気になります。
ASUS N4L-VM DHMYCOM記事)など。

 

−−− 他のPCでの事例 −−−

このページを見たユーザーさんからも情報が寄せられ、結局のところデル製ノート全般が怪しいです。

ao.gif ぴっくさんの事例 Precision M65 その壱

内蔵HDDを換装するため、M65に内蔵されていた2.5inch HDD(日立HTS721010G9SA00)をeSATA外付けにして測定した結果です。やはり頭打ちとなっています。内蔵時はMAX 55MB/sec出ていたそうです。

esata_61.gif

↓次は、新しくバルクで購入した3.5inch 日立製HDT725032VLA360をeSATAで接続。
フォーマット直後の計測。ここではなんとeSATA本来の性能と思われる速度が出ています。

esata62.gif

↓ところが、現在測定すると頭打ち曲線の結果となるそうです。一度、ドライバを削除して繋ぎなおした際に、速度が上記の状態に戻ったそうですが、30分後には以下の頭打ちに戻ってしまったとのこと。

esata63.gif

↓次のスクリーンショットはVista導入後の計測結果。HD TuneがVista非対応のため、右端が切れているみたいですが、頭打ちの状況は変わってないですね。

esata64.gif

↓最後は、2.5inchと3.5inchを同時に計測し。スクリーンショットは3.5inch 日立製HDT725032VLA360のHD Tune結果です。微妙に速度が上積みされています。

esata65.gif

 

ao.gif ぴっくさんの事例 BIOS更新で改善の可能性 その弐

その後、ぴっくさんからデルサイトからBIOSの新バージョン「A09」(改善内容にExpressCardの記述がある)をあてたところ、症状が出なくなったとの報告をいただきました。下の画像がその時のベンチ結果。

ただし、同じように2.5インチ HDDを繋ぐと、こちらでは頭打ち症状が出てしまうそうで、結論としては未だよくわからない状況のようです。

esata58.gif
3.5インチ 

 

esata57.gif
2.5インチ

 

ao.gif blade1さんから情報をいただいた

blade1さんからの情報。blade1さんのMSI製ベアボーンノート「MS-1036」と、玄人志向のeSATAカードではきっちり速度が出ているそうです。ベンチ写真も送ってもらいましたので、以下に掲載。いよいよInspiron 9400が怪しいみたいです。で、さらに…

MS-1036での結果

MS-1036での結果

MS-1036での結果

 

ao.gif dynabook AW6で使ってみて

その後、dynabook AW6を借りた際に試してみました。結果、以下のような綺麗な結果が出ました。
これでパフォーマンスの出ない原因がInspiron 9400にあることが判明しました。デル曰く

  「Intelチップセットの不具合があり、こちらの設計ミスではない」

らしいです。確たるソースをご存じの方はご一報ください。

dynabook AW6でも問題なくパフォーマンスが

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