ドスパラ Galleria IWのレビュー。 >> このレビューの判断基準
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ドスパラのGalleria IW。ベースとなったのはMSI社の最新モデル「MS-1727」です。CPUはCore i7、GPUには準ハイエンドと言える「GeForce GTS 250M」を搭載しています。
価格は変動する物としてあまり考えず、ハードウェアの素の状態を採点します。
評価 | ○ 良い点 × 気になった点 | |
筐体 | ○ 光沢コートされた筐体ではなく、旧来からあるしっとりとした感触の表面 × 筐体全体の剛性が低く、底面の基板カバーも若干浮き気味 |
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キーボード | ○ 慣れやすい一般的なキー形状、テンキーあり × 左側の余裕有るキー配列に対し、右側が非常に窮屈 |
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排熱 | ○ キーボード面からの熱放射はほとんど気にならない × 左に較べて右パームレストが熱くなる |
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液晶 | ○ 視野角は普通 × 輝度が低め、色艶感は乏しい |
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騒音 | ○ アイドル状態であれば耳障りな音にはなりにくい × が、動画を観るなどでたやすく回転数が上がる |
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ソフトウェア | ○ ほとんど不要なソフトは入っていない。セキュリティソフトもBTOで外せる × ドライバの今後の提供体制に不安あり |
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性能 モバイル |
○ オーバークロックできると面白いですが...(試してません) × デフォルトではミドルレンジどまり |
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総合 | 3.0 /5 | 強烈な惹きも致命的な弱点も無いですが、使用上気になる点はいくつかあります。最も問題なのはキーボードで、この縮小キー配列に慣れることができないと満足度は低いままです。また液晶は照明下で遊ぶのは問題ないですが、外光の差し込む明るい部屋だと輝度が低いために映り込みが気になる可能性があります。 |
GPU | GeForce GTS 250M |
CPU | Core i7 Q720 1.6Ghz |
Chipset | Intel PM55 |
メモリ | DDR3 PC3-10800 4GB / JMB 38X |
HDD / ODD | Samsung HM500JI / HL-DT-ST CT10N |
Network | Realteck RTL8168D/8111D / RTL8191SE |
剛性が低くそれがキーボードのたわみにも直結しています。ただ最近の他メーカーのノートも似たようなものなのでたわみは大きな問題ではないです。珍しいところではヒンジが180度開きます。最近にしては珍しい。天板の片手開きは不可能。
あと些細なことですが、メモカスロットのダミーカードが短く若干扱いにくいことも書いておきます。ずぼらしてブラインドで挿そうとすると表裏がわかりにくいので、逆に挿してしまい抜けなくなってしまいました。
背面にUSBが1基あればなお良かったように思いますが、配置に大きな不満はありません。
前面
右側面
左側面
背面
筐体の欄で書いたようにたわみが若干ありますが、トランポリンのように弾むdynabook WXWほどではありません。トータルでは少し固めのタッチですが大きな問題はありません。
それより問題なのはキーの縮小で、右Shift、「@」「{」「ろ」キーなど複数のキーが縮小キーになっています。これが最大の問題点。カーソルキーも一段下がりにもなっておらず、右隅が窮屈な印象は否めません。
タッチパッドのボタンは固め。タッチパッド感度には不満なし。
スピーカーはキーボード上部に加えて、底面のサブウーファ、底面手前の左右に付いている2基のスピーカーから構成。
IDから察するにおそらくはSamsung製パネル。TNパネルの弱点となりやすい上下視野角は特に問題なし。AUOやLG製のパネルに較べてあっさりした色合いなのはSamsung製のよくある傾向です。
コントラスト低下の元となる黒浮きも目立たないのですが、根本的に光漏れの要因となる輝度そのものがあまり高くない。平均でも50を越えません。結果として見栄えがいまいちパッとしない印象を受けます。
最小設定での輝度は中央部で17LUX
37 | 50 | 35 |
42 | 52 | 41 |
59 | 69 | 59 |
AVG 49.3 |
爆音には至らないものの、Core i7のせいか高負荷でなくてもすぐに回転数が上がります。
GPUのクロックが抑えられていることもあってか体温以上にもなりませんが、全く熱くならない左に較べると、右パームレストが温かくなります。特にCore i7のシールが貼ってあるあたりが最も温かい。夏場はもうちょっと上がると思います。冬場の現時点では許容範囲。
プリインストールされているソフトウェアは多くはない。
セキュリティソフトはMcAfeeがデフォルトで入っている。
これは注文時に外すことができる。
ドライバの更新が今後もちゃんと行われるのかどうかに若干不安はある。
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ハイエンドクラス並み 96基のシェーダーを搭載するGeForce GTX 250Mですが、性能的にはミドルレンジに留まります。40nmプロセス製造のわりにコアクロックが450Mhzとやや低く設定されており、ここを伸ばせばハイエンドに匹敵するスコアをたたき出すかもしれません。オーバークロックも試せれば良かったのですが、すいません時間的問題で試せていません。
出力 19V, 2.3A, 120WのACアダプター。
設定の自由度はほとんど無し。CtrlとFnを入れ替えるといった気の利いた機能もありません。
40nmプロセス製造のGeForce 250Mを搭載する。96基のシェーダーユニットを内蔵。
3DMark06ベンチ時の最大消費電力は94W。アイドル時 30W。
GPUクロックがやや低いものの全体の仕様にはあまり不満を感じないです。一方で液晶とキーボードがパッとしないのが残念。「表示インターフェイス」と「入力インターフェイス」というどちらも体感的なパーツだけに、使い込むヘビーユーザーであればあるほど気になってしまうのではないかと。最近はMSIに限らず、仕様表に現れないインターフェイス部分でコストカットしてしまうのが大変残念なところです。
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