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とりあえずGPUの変貌ぶりに目を見張ります。先代比120%のクロックアップで、前のモデルで搭載された「GeForce 8800M GTS」と同じSP 64基とは思えないほどの性能を出しています。
評価 | ○ 良い点 × 気になった点 □ プラスでもマイナスでもないコメント | |
筐体 | 変わらず。 | |
キーボード | 変わらず。 | |
排熱 | 相変わらず熱い。 | |
液晶 | AUO製からSamsung製へ。悪くはないですが、前の方がより良かったです。 (※ 後日届いたレポートの多くはAUO製で、複数の液晶サプライヤーがいるようです) |
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騒音 | × 「フォォォンフォォォン」と可変するファン音がアイドル時も気になる。P-68より性能が上がった分、ファンの動きも増えた気がします。 | |
ソフトウェア | 変わらず。 | |
3D性能 | ○ 8800M GTSから大きく性能アップ。 × WUXGAを快適に遊べるには今一歩及ばず。 | |
総合 | 3.5 /5 | GPUの動作クロック向上が3D性能を大きく引き上げており、コストパフォーマンス(性能/価格比)の高さが光ります。一方で、いまいちコントロールが上手いとはいえない落ち着きのないファン音や筐体表面の熱はマイナス点。dynabook WXWシリーズと較べると貧弱なスピーカーも気になるところです。熱トラブルにも備えて保証は気にしたい(Gateway本家提供の3年保証)。 |
GPU | GeForce 9800M GTS (GDDR3 512MB) |
CPU | Core 2 Duo T9400 2.53Ghz (Penryn) |
メモリ | 3GB DDR3-8500 (2GB + 1GB) |
HDD | 300GB Hitachi HTS543232L9A300 |
ODD | BD-ROM BC-5500S |
今回お借りした筐体には最初から金具が2基分最初から入ってました。
試しにHDDを2台入れると、BIOSにそれまで無かったRAID選択肢が出てきます。入れたHDDの中身を消すわけにはいかなかったので、実際にRAIDを組むまではやってません。
IDからSamusung製と思われます。個人的には前のAUO1088の方が好印象。
その後の購入ユーザーさんからの報告によると、AUO1088が載っていたという方が非常に多く、どうもデルのように複数の液晶サプライヤーでまかなっているようです。
1920×1200。文字が小さくなるマイナスもありますが、個人的にはこの広さが好みです。
WXW/79GWと比較すると明らかに耳をつく。アイドル時でも細かく回転数が変動しているのか、「フォォォンフォォォン」と小刻みに音が変わる。
先代と同じく表面温度は熱く、不快感を伴います。
GPUコア温度もノーマルクロックの600Mhzで3DMark06実行時MAX 94度と高め。(室温 25度)
700MhzオーバークロックではモンハンベンチのループでMAX 101度を記録。(室温 25度)
モンハンベンチループで101度記録
かなり少なめです。BigFixはGatewayのアップデータユーティリティです。色々お知らせが入ってきます。でもいまいち役立たず?
購入したままの状態と、Forceware更新後、クロック変更後の結果などをGatewayとdynabook WXW/79GWで比較しています。
※ 解像度についてはRivaTuneで無理矢理揃えることができますが、実際はセットされていない解像度以外を使うことは稀でしょうし、今回は初期設定の範囲で比較しています。
9800M GTSが思っていた以上の高い性能を発揮してます。
先代モデルとまったく同じ64基のSP数ですが、クロックが2割増しになっているのが大きい。
NVIDIAビデオドライバ「Forceware」のバージョン177.92導入後の変化。
主な効果を上げるとすれば、GeForce 9800M GTXの3DMark値が上がったこと。3DMark05などは逆に下がっており、上下してもほんのわずかな差のため、描画バグの解消目的でもなければ導入する意義はあんまり無いでしょうか。
続いて実際のゲームでのFPSを見ていきます。WXW/79GWの解像度は1680×1050(WSXGA+)ですが、GatewayがWSXGA+をゲームで選べなかったので、比較的近い1600×1024や、1600×1200を使って調べています。
まずCoD4デモ版から。スタートからクリアまでのFPS変動をFRAPSで計測。かなり余裕です。
なんとGeForce 9800M GTXより高いFPSを叩き出しています。実際、体感でも違ってきます。念のため、WSXGA+より画素数が多くなる1600×1200でもFPSを測りましたが、やっぱり速いです。ただ全体通してCrysisは重く、FPS 30をキープしようと思えばさらに解像度を下げる必要があります。
※ デフォルトでは1680×1050非対応ですが、時間があったのでRivaTunerで対応させました。
コアを600Mhz → 700mhz、ビデオメモリを800 → 850MhzにそれぞれUP。FPSは確実にあがっていますが、コア温度もMAX 90度 → MAX 94度へと確実にアップ(プレイした中でのMAX)。9800M GTXのようにオーバークロックするとまともに動かないよりはいいかもしれませんが、故障のリスクを考えるとやはり微妙なところです。
これもdynabook WXWとGatewayで解像度は統一できていないので、単純な比較ではないです。ただ傾向としてSP数で勝るdynabook WXW/79GWが優勢になり、結構はっきりと上下関係が出ています。ベンチ起動後何回かはスコアがやや不安定です。
DirectX10モードでベンチマークを走らせるとバグ発生。画面がこのように。
Forceware 177.92導入によって走るようにはなりましたが、すぐ最小化してしまう状態でスクリーンショットは取れず。ちなみにベンチ結果は「A」でした。
DirectX9.0c。
※注意
一度でもオーバークロックをすると保証対象外となります。クロックを元に戻したからといって、その後の故障がオーバークロックと関係ないとは言い切れません。非常に高いリスクを伴う行為ですのでご注意ください。
G94コアのポテンシャルを知るためにオーバークロックを敢行。
コア 710Mhz、メモリ 860Mhz → 3DMark06完走。スゴイ。
GPUコア温度はMAXで100度を超えています。
SDカードに書き込もうとすると、タスクがフリーズ。タスクマネージャーでも切り離せず、結局OSごと落とすはめになってしまいました。最初は上海問屋の2GB SDカードで起き、その後ADATAの4GB SDHCでも同じ事が起きました。それ以来、外付けのカードリーダーで読み書きしてます。
SDカードも物理的に壊れたわけではなく別のカードリーダーで簡単に復旧できましたが、ちょっと気になるトラブルです。
着実にバージョンアップを繰り返し、便利なユーティリティに成長中のGPU-Z。
Qosmio WXW/79GWではアイドル時もGPUクロックが下がってませんでしたが、Gateway P-7821jFXはPowerMizerが効き、負荷に応じてクロックが下がります。コア温度も低下。
CPU-Z結果。
予想以上に高い性能を示したGeForce 9800M GTS。デスクトップ向けのG94が標準で650Mhz、オーバークロック製品でも700Mhzに設定されているなか、排熱の厳しいノートで600Mhzというデスクトップ向けに迫るクロックが高い性能に繋がっています。予想以上の伸びです。
表面温度やデビルメイクライのバグ、SDカードトラブルなど気になるところもいくつかあります。