GT9000 レビュー

2001.11.17着手 11.18更新

韓国の大手メーカー、サムスンが送り出した15インチ液晶搭載のハイエンドノート「GT9000」。少し触ってみた時点でのレビューです。

    Pentium3-M 1.0Ghz 30GB 256MB
    15インチ液晶(1400x1050)
    Mobility RADEON-D(16MB)
     \199,800

蓋を開くとまず15インチという大画面の液晶がデンと現れます。
第一印象は
 「なんか眠い画面やな...」

デスクトップで使っているCRTはもちろん、ThinkPad 1620の液晶と較べてもなんとなく眠い感じがします。使っているうちに気にならなくなるものの、他の高画質を売り物にしている(東芝やA30pの)液晶と較べると、ぼや〜としているような。この値段で高画質を期待するの方が悪いのかもしれないですが、いわゆるコントラストが低い液晶なのかもしれません。左は1024x768でのテスト風景です。ゲームについては縮小表示されても意外に綺麗です。

 3DMark2000スコアは 3370

視野角、輝度などは必要十分だと思います。輝度はあがるものの黒が引き締まっていない分、全体的に白っぽく感じそれが「眠い」という印象に繋がっているのかもしれませんね。

追記:12/8号のPC USERによると、測定器による試験でGT9000の液晶は輝度が最も低いという結果が出ています。蹴茶の印象の悪さが裏付けられた形です。

キーボードはこんな感じです。クリック感はありますが、ThinkPadに較べると劣ります。長時間タイプしていると疲れるLavie Cのキーボードよりはいいですね。

横から見たところ、パンタグラフ式のキーボードのようです。同じパンタグラフ式ということで、バイオGRやLet's noteの打ち心地に似ているかもしれません。 → 参照

タッチパッド系統は正直言って使いにくいです。ボタンも堅く早々にマウスが欲しくなってしまいました。
ドライブはDVD/CD-RWのコンボドライブです。その上にFDDが見えます。

 

冷却ファンの排気口は左手にあります。音は普通に使っている分にはHDDの方が気になる程度で静かですが、ゲームをバリバリやりだすとさすがに音が大きくなります。ゲームしている間はゲームの音の方に集中しているためあまり気にならないですが。ゲームとゲームの合間、例えばEQでいうゾーンの切り替え時に気になるかな。

感心したのはACアダプターの小ささ。このサイズのノートPCだとたいてい大きなACアダプターが付いてきますが、予想以上に小さいです。これで大丈夫なんかいな?と思ってしまうほどです。

2001.12.1追記

メモリ 512MBへアップ

購入時に獲得したポイントを使い、256MBの増設メモリを購入しました。税込みで1万290円ですが、全てポイントでまかなえました。あと200円分のポイントが残っています。増設の効果ですが、ところどころで引っかかるようなそぶりが減ったような気がします。256MBでも結構なスワップファイルが発生していたのかな?

ざっと紹介していきましたが、やはりあれだけのコストパフォーマンスを実現した低価格の影響は随所に見られます。ThinkPadユーザーの蹴茶からすると筐体の作りの甘さ、キーボードのしなりは気になる点です。そして高画質とはいえない液晶もコスト削減のしわ寄せポイントでしょう。ただ持ち運ばないことを考えると筐体の甘さはさほど影響はなく、液晶もオフィス系統のアプリケーションや、動きの少ないゲームなら問題ないです。

 しかし。

Quakeのような一人称視点のゲーム、「Return to Castle Wolfenstein」をやってみたところ敵が捕捉できません(^^; CRTでやるとそこそこ活躍できるのですが、GT9000の液晶の反応速度では細かい動きを目で追えないんです。一方的に殺されまくりました(笑) この手のゲームを第一に考えている人には残念ながらお薦めできません。

20万円を切る価格で、Mobility RADEON-D(16MB)を搭載し、Pentium3 1Ghz、15インチ液晶、そしてポイント還元を使えば実質512MBのメモリが手に入ることを考えると、これ以上の品質を求めるのは酷な要求なのかもしれませんね。

型番

GT9000 N950-P105A

PCG-GR7E

CPU

Pentium3-M 1.0Ghz

Pentium3-M 1.0Ghz

チップセット

Intel 830M

Intel 830M

メモリ

256MB

256MB

HDD

30GB

40GB

グラフィック

Mobility RADEON-D
(16MB)

Mobility RADEON-D
(16MB)

液晶

15型 最大 1,400×1,05015型 最大 1,400×1,050

I/O

IEEE1394×1 USB x 2
パラレル PS/2 FDD etc.

IEEE1394×1 USB x 3
メモリースティック etc.

重量

3.3kg

3.3kg

価格

19万9800円
(約1万円のポイント還元)

約24万円

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追記 11/18

購入時のライバルとなるであろうバイオGR(PCG-7E)と比較してみたのが右の表です。価格だけみれば、1万円分のポイント還元まであるGT9000が圧倒的に優っていますが、液晶の質や冷却ファンの静粛性など細かな作りはバイオに軍配があがります。

これらの長所にどこまでお金を出せるかが選択の分かれ目です。どれもスペック表に現れないことだけに非常に難しいですね(^^;

あなたの欲しいパソコンは‥‥

 

  • 価格の優先順位はかなり高い
  • FDDを頻繁に使う
  • パラレルポート、PS/2が欲しい
  • 少々の筐体のきしみは気にしない
  • 常駐ソフトが大嫌い
    (GT9000のXPはほぼ素の状態です) 
  • 冷却ファンは絶対静かでなくては
  • マウスはUSBで使う、PS/2は要らない
  • メモリースティック対応機器を持ってる
  • 液晶は妥協したくない
  • 常駐ソフトは気にならない
    (or 別途クリーンインストールする)


GT9000


PCG GR-7E

選ぶポイントとしてはこんなところだと思います。
参考になったでしょうか...(・_・;

 >> サムスン