HP mini 1000 レビュー

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 → HP mini 1000 モデル詳細

HP mini 1000 総括

HP mini 1000

先に出たHP mini 2133はそのアルミ筐体で大きな話題となりましたが、HP mini 1000はその派生モデルとなります。2133は併売されます。

いつものように結論から。
基本的に価格は変動する物としてあまり考えず、ハードウェアの素の状態を採点します。

 

評価

○ 良い点  × 気になった点  □ プラスでもマイナスでもないコメント

筐体

評価 3

○ 薄くカバンへの収まりがいい。
× 質感がイマイチ。あまり開かない。日本で使えない拡張ポート。USB 2つ。

キーボード

評価 4

○ 筐体の端から端まで最大限キーピッチを確保。
× キーがぐらつき、2133に較べると打鍵感でだいぶ劣る。

排熱

評価 5

○ 2133のように低温やけどしそうなほど熱くなることはない。
× 多少暖かくはなるが。

液晶

評価 2

○ 視野角、輝度は普通。
× デフォルトだとバックライトの漏れと青みが気になる。

騒音

評価 3

○ ファンからは耳障りな高周波は感じず。SSDなのでシーク音も皆無。
× 音量的にはファンは静かともいえない。Atomならもうちょっと静かに?

ソフトウェア

評価 4

○ HPユーティリティ以外全く入ってない
× ドライバ類の提供体制は乏しい

モバイル

評価 4

○ SSDなので振動下でも平然と処理が進む。
× 替えのバッテリーが売られてないような‥

総合 

3.5 /5

一番気になるのはSSDの鈍さ。SSD、と期待して触ると肩すかしをくらいます。 SSD性能は日進月歩で改善中なので次期か次々期モデルあたりで解消されることに期待。全体的に大きな不満のないモデルですが、 拡張ポートが日本では死にポートになっているのは解消して欲しい点。拡張ポート用のコンパクトなUSBハブでもあれば 便利そうですが。

スペック

本機の特徴である16GBのSSDですがSanDisk製と表示されてます。
製品版では変わるかもしれません。

GPUIntel GMA 950
CPUAtom N270 1.6Ghz
ChipsetIntel 945GSE Express
メモリ1GB PC2-4200 (公式 MAX1GB)
SSDSanDisk pSSD 16GB, USB 2.0 Flash Disk USB Device
NetworkBroadcom 802.11g
Marvell Yukon 88E8040 PCI-E Fast Ethernet Controller

筐体

HP mini 1000 液晶回転

各種ポート

右側面のヘッドホン端子隣の謎のポートはhp独自の拡張コネクタです。アメリカでは複数のドッキングステーションやポートリプリケーター が販売されていますが、いまのところ日本では取り扱い予定は無いそうです。左側面にもう1つUSBあれば良かったですね。

前面 前面
背面 右側面
右側面 左側面
背面 背面

キーボード

2133のキーボードをそのままプラスチックにした感じのフラットな形状。上下17.5mmの正方キーがほとんどで変形キーは 非常に少ない数に抑えられています。

正方形なのとキーピッチが十分なので打ちやすいのですが、キータッチは大きく異なり2133を打った経験がある者としては キーのぐらつき具合が気になります。

キーボード

タッチパッド。hpお馴染みのタッチパッドON/OFFキー付きです。

タッチパッド

サウンド

ステレオ仕様。NetBookのなかでは良い方。

スピーカー

液晶

これがこのモデルの難点。2133と較べると色味が劣ります。

液晶正面1 液晶正面2

左右視野角1 左右視野角2

上下視野角1 上下視野角2

色の締まりがない原因のひとつは例のごとく黒の浮きです。
バックライトの漏れにより、全体的に淡い色になり艶が出ません。
コスト重視のNetBookに期待すべき事項ではないですが、2133は1000よりも良好でした。

同タイミングで手元にあったLOOX Uと比較。

黒浮き1 双方の中心での輝度を51LUXにあわせて比較

黒浮き2 真っ正面からだとさほどの違いはないですが

黒浮き3 視野角が生じると漏れ率アップ

このモデルだけ見ていれば気にならないと思いますが、他の液晶と較べると気になるかもしれません。

輝度

80 82 78
87 90 84
74 77 70
AVG 80.2

騒音

SSDゆえにカリカリというシーク音は無し。冷却ファンはAtomのNetBookとしては平均レベル。CPUが違いますが、Atom版LOOX Uと較べるとmini 1000の方がうるさいです。

騒音1 騒音2

発熱

短い試用期間でしたが、負荷を与えても40度を超えることは無かったです。
2133で見られた低温やけどを起こしそう熱さとはほど遠い。

筐体温度 パームレストで熱いのはこの辺。

ソフトウェア

HP謹製のユーティリティがいくつか入ってますが、全体としてはかなり少ない。

ソフトウェア

性能

ストレージ

SSDということで期待のかかるところですが、まずベンチする前の印象としては

「Windowsの起動は確かに速いけど、日常的な操作においてはあまり速くない」

というもの。ベンチマークの結果はそれを裏付ける数値になっています。

SSD

近頃急速にSSD性能が向上してますが、 ノート内蔵のSSDに性能が反映されるまでには時間差があるため、今後のモデルで順次高速化していくものと思われます。 ライバルのEeePCなどは既にSSDの高速化を果たしているので、「仕方ない」とはいえず減点対象。
 → スリムボディーと高速SSDが魅力! アスース「Eee PC S101」はネットブック決定版か?

XPのおかげか動画再生は軽い。YouTube

HP mini 1000 でFF11ベンチ

ACアダプタ

直挿しプラグ付きは嬉しい。うちに来たのは評価機なので製品版ではわかりませんが、ACアダプタからコンセントまでのコードは太いです。

ACアダプタ質量   ACアダプタのサイズ

コネクタ形状は2133はストレート型でしたが、1000は取り回しの便利なL字型。

ACアダプタコネクタ  ACアダプタコネクタ

バッテリー 標準バッテリーの場合

※注意 VistaはSP1をあてないと駆動時間が短くなる可能性があります。

カードリーダー

速いモデルではシーケンシャルリードで20MB/sを超えるので、mini 1000の速度は中程度。
デジカメデータの吸い取りで使うには問題無い速度だろうと思います。

PQI カードリーダー  上海問屋 カードリーダー  ADATA SDHC カードリーダー  

GPU-Z

945GSEですが、945GMEとして認識。

GPU-Z

CPU-Z

Atom N270を搭載。

CPU-Z
 Mainboard   / Memory    / SPD

 
 CPU比較資料

Diamondville (Atom)  45nm  47M  24.2m²  驚異的なダイサイズの小ささ 45nm恐るべし
Merom-4M (C2D)  65nm  291M  143m²  SRAMがダイサイズを大きくしている
Penryn (C2D)  45nm  410M  107m²  Penrynは45nmへのシュリンク効果でかなり小さい
Esther (C7)  90nm  26M  32mm²  HP mini 2133が搭載
Isaiah (Nano)  65nm  95M  63mm²  C7より性能は格段に上。でも熱そう

消費電力

LOOX Uよりは若干高いものの、一般的なフルサイズノートと比較するとかなり省電力。

輝度何もせず

負荷時

最大約12W

約16W前後

最小約9W

約13W前後

Vista Window エクスペリエンスインデックス

XPなのでエクスペリエンスインデックスは無し。

あとがき

蹴茶 3Dゲームをノートで