HP 2133 Mini-Note PC 発表会

最近勢いのあるヒューレットパッカード。いわゆるブロガー層にも積極的なアピールをしていますが、新商品発表会に招待してもらったので、その様子を書き起こしておきます。

 → 8.9型WXGA液晶のノートPC「HP 2133 Mini-Note PC」
 → HP 2133 Mini-Note PC 実機での詳細レビュー
 ⇒ hp direct+ 個人向け 6月上旬発売予定

デザインとか質感とか

当初、何が発表されるかは全く不明。行って初めてわかるという状況でしたが、出てきたのは対EeePCモデルの「HP 2133 Mini-Note PC」。既に海外ではリリース済で情報はあふれていたので、すぐ「あれか」とわかりましたが。

 

 

デザイン的には銀一色でかなり味気ない。素材はアルミとマグネシウム合金をあわせたもので、表面は傷が付きにくいようアルマイト加工されています。色は違いますが、なんとなくバイオ505を思い出し懐かしい気分になります。

スリーエムのシールでイメチェン

そのイメージが一変するのが、スリーエムと共同で検討中のこのシール。プリントではなくシール。端からペラペラ剥がれてきそうですが、その辺は粘着物のプロであるスリーエムが作るものなので、きっと素晴らしいのを出してくれるでしょう。

 

シール貼るだけでイメージはがらりと変わります。「検討中」と言ってましたが、これは絶対に実現すべきだと思いますね。展示されたデザインは個人的には全てボツでしたが。

メーカーの人にお話しする機会があるたびに進言するのですが、いま、女性向きのお手軽モバイルノートというのが無さすぎます。

うちの嫁も該当しますが、別段彼女たちは純粋にモバイルするつもりではなく、単に大きいノートが要らない、モバイルノートと呼ばれる区分のノートサイズがちょうどいいわけですが、店頭に‘可愛い’モバイルノートはほぼ皆無です。

レッツノートの天板などはいい色だと思いますが、あれは‘可愛い’で買うには高すぎるので、早々誰もが手を出せるものではないです。結果何が起こったか。カラバリがあり、小さくて安価な富士通のLOOX Uが中の人の予想に反し女性に売れたりするわけです。ほとんど似た存在がないですからね。どうしてこのゾーンに製品を出さないのかかなり謎です。
 ⇒ FMV-BIBLO LOOX U50X/V(セルリアンブルー)

EeePCにもカラバリありますが、あの色はちょっといまいち...

液晶

コストとの兼ね合いの結果だと思いますが、液晶前面は保護用のアクリルパネルで映り込みが激しい。反射軽減のたぐいはなく、最もネックとなる部分のひとつです。発色も青がきつく、画質はいまいちなので要注意。一方で横が1280という解像度の高さはとても魅力。

 

液晶両脇のスピーカーは普通のA4サイズ並みに音が出ます。WXW並みとはいきませんが。

キーボード

これはいいですねー もともとThinkPad S30のようなはみ出るぐらいギリギリまでキーボードを配置した物に惹かれる蹴茶ですが、これはまさにそれ。邪魔にならないことを第一に、横にボタンが配置されたタッチパッドも使いにくいとは思わず。横配置も結構ありですね。hpお馴染みのタッチパッドON/OFFボタンもあります。英語配列なので人によってはそれも難点ですね。

 

あと蹴茶が気にするパームレストの短さですが、男性の手だとほとんどの人がパームレストより前に手が置かれます。NP。

ポート類

ポートがHP 2133 Mini-Note PCの最も驚くところですが、両サイドにUSB1ポートずつ、Ethernetはギガビット。そしてExpressCard 54まであるので、やろうと思えば何でも追加できるのは偉い。

 スロットはさすがにダミーカード式

バッテリー駆動時間

会場でいじりまくってましたが、小さい方のバッテリーだと2時間前後ですね。ちなみに、小さい方は下位モデル、上位モデルのどちらにも付属。上位モデルにはそれに加え、大容量バッテリーが付属します。

なんでSSDは無いの?

真っ先に聞きたかったことですが、ライバルであるEeePCの成功は、価格だけでなくSSDによる動作の良さが受け入れられたところも大きい。なのに、あえてHDDのみにしたのはなぜか?と質問したところ、「EeePCと差別化したかった」という答えが。うーむ。営業戦略の善し悪しはわからないですが、差別化だけのためにSSDは捨てて欲しくなかったですね。

そこで「換装できますか?」 と直球勝負(笑)

「ええ、もちろん保証切れますが、バッテリー外したところのネジ三本外すと、簡単にHDDへはアクセスできますよ」

おお!

 狙うはこのネジです。

動作とまとめ

CPUをAtomではなく、VIA製にしたのは品薄が伝えられるAtomとは違い数が確保できるのと、リリースを早められるからとも言われていますが、動作的には正直不満たらたらです。遅い。

Vistaということもありますが、もう少しマシに動かそうと思えばSSDモデルが欲しいところです。そもそもFLVファイルの再生さえ満足にできないようなら、マルチメディア系データを溜め込むこともないでしょうし、HDDは不適だと思うのですが。

面白いモデルであることは間違いないです。SSDモデルで玄人層を、カスタマイズシールの上手い展開次第で女性の目に叶うモデルに化ける可能性があります。ヒットするかどうかはシールが決め手。決してシールのデザインは誤らなぬよう。

各メディアのレビュー

 → 元麻布春男の週刊PCホットライン
 → Hothotレビュー
 → 挑戦的モバイル、HP 2133の実力はいかに?

蹴茶 3Dゲームをノートで