名書復活となるか パソコン解体全書
最終更新 2006-9-4
念願が違った形でかなった「解体全書」
06年4月から復刊ドットコムで復刊活動をはじめた「パソコン解体新書」ですが、この要望とは別に教材として名前を「解体全書」と改め復刊されました。内容は主要記事を一部改訂した抜粋版です。
→ http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0607/28/news118.html
もとは今は休刊となったPC
USER誌での「見てわかるパソコン解体新書」という連載でしたが、作者の大島篤氏が描かれる絶品なイラスト、平易な解説文は素晴らしく、蹴茶も毎号楽しみにしていました。
PC USER存命中にも単行本化されたのですが、現在は絶版。入手は非常に困難で、一時は古本にプレミアがついたこともありました。
(「解体全書」が出た今はプレミア消滅)
今回教材として製本される前にも、阪大の基礎工学部でもテキストとして採用されるなど、多くの方面でその内容が認められた良書。
いまはITMedia上でオンライン版が細々と更新中です。
→ 新約・見てわかる パソコン解体新書
一冊にまとまり、名前を「解体全書」と改めた
中身を一部抜粋して紹介
最初は一冊に減らされてしまったか...と半ば嘆いてましたが、実際に中を見てみると200ページを超えるかなりのボリューム。主要なパーツはすべて押さえてあり、基礎知識の底上げに役立つのは間違いなし。
では、簡単に紹介。
ノートパソコン分解模式図 ThinkPad
と Let's note が分解されてます
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GPUの仕組みも基礎的な描画の仕組みからカバー DirectX10についての記述は無いです
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SEDで復活の可能性もあるブラウン管の仕組み もちろん液晶の仕組みもあり。TN方式のみですが。
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各記録媒体上のランド(山)とグルーブ(溝)の構造説明 -Rなどには見られないDVD-RAMの多層構造も解説
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フラッシュメモリの構造とその種類 揮発性メモリの解説ページももちろんありますよ
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キーボードの構造 メンブレンスイッチとメカニカルスイッチの違いわかりますか?
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フォントの仕組みも簡単ながら解説 アウトラインフォント、ビットマップフォントの違いなど
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プログラミング言語の説明もあります 主にアセンブリ言語とJAVAなど高級言語の違いなど
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本当にイラスト豊富。理解しやすいのが特徴です。
まとめ
ちょっと値は張りますが、その価値はあります。
発行元は主に教材を取り扱っている高陵社というところ。PC USER誌はソフトバンク発行でしたから、純粋な復刊ではないのがわかります。おそらく高陵社から申し出があったのでしょうね。
公式サイト → http://www.koryosha.co.jp/book/b-pasokon.html
⇒ Amazon「パソコン解体全書」
⇒ ビーケーワン
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