2002.11.3作成開始 11.3更新
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2001年は「シェアを捨てても、利益を取るぞー!」という後ろ向きな作戦だったNECですが、この秋モデルではファミリーPCをテーマに、おにゅーな新製品がいろいろ出てきました。 その秋モデルのなかで光って見えたのがLavie Lシリーズ。Lavie Cシリーズがボディそのままにどちらかというと高級モデル群となったのに対し、Athlon、Celeronなど安いCPUを搭載するLavie Lは年末の主力製品になるシリーズです。デザインもこれまでのNECにありがちだったおとなしいデザインではなく、吹っ切れた感じのデザインになってます。 蹴茶が選んだのは‘Mobile Athlon 1900+’という最新CPUを搭載した121ware専用モデル。10月13日に注文し、到着予定日は19日となっていたのですが、部品の調達に遅れるというNEC側のトラブルがあり届いたのは31日でした(>_<) |
-- スペック -- |
外観それではさっそく到着したLavie Lの外観を見ていきましょう。
液晶
キーボードキーボードは非常に素直な配列で使いやすそうです。蹴茶の場合、ここに初期不良発生。スペースバーの感度が悪く、何個かのキーはタイプすると2つ文字が出てくるという非常に困った代物でした(汗
BIOSBIOS設定画面には下のような設定があり、拡張表示や、ビデオメモリ量の設定などが可能です。なんかいま見たら「サイレントブート」という設定がありますね....なんだろう。
騒音
今回のLavie Lでは、お届け時には電源設定が「常にオン」になっていました。この状態では冷却ファンはそれこそ5分に一回といったペースで頻繁に回り、かなり賑やかです。 クロックを調べてみると、何時も1.6Ghz弱(1.6Ghz届いてない(^^;)で動いていることが判明。 ここでちょっと待てよ?と。確かAMDはモバイルAthlonXPの売りとして、リアルタイムにクロックを上下させる省電力機構「PowerNow!」を宣伝していたはずです。そこで、電源設定をポータブルにしてみました。すると‥‥
アプリケーションを起動させるなど比較的重い作業をすると、ポンと1590Mhzまで戻りますが、ちょこちょこWebブラウジングをさせる程度だと、ずっと530Mhzに張り付いたままです。RealPlayerムービーを再生していても530Mhzから動きませんでした。そんなに重くないのかな? そいでもって、騒音の方もPowerNow!を使い出した途端に静かになりました。本当にAthlon載ってる?と思ってしまうほど静かです。もちろんゲームなどをすると1590Mhzに張り付いて冷却ファンが回り続けるのですが、低クロック動作時は驚くほど発熱が少ないみたいです。液晶もポータブル設定にしたことで特に暗くなったりはしていません。 旧Palominoコアを使っているAthlon 4と1600+までのモバイルAthlonXPでは、電圧が1.2〜1.45Vの間で動くのに対し、Thoroughbredコアを使った1700+以上のモバイルAthlonXPでは1.05〜1.45Vの間で動作するそうです。なので低クロックで動作させた場合Palominoコアよりも発熱量が少なくなっているんでしょう。 ここで心配なのは性能への影響です。クロックの動的に上下させることのデメリットはないのかと気になるところですが、SuperPAI(104万桁)にてPowerNow!有りと無しでベンチを取ってみたところ、共に1分18秒で影響は見られませんでした。
3D性能今回初めて世に出回り始めたATIの統合チップセットこと、RADEON IGP 320M。統合されているコアが初代のノーマルMobility RADEONなので、大きな期待は禁物ですがIntel830Mよりも高い性能を期待したいところです。さっそく3DMark2001SEを実行してみると
という、ノーマルMobilityRADEONらしい値がでてきました。
総論まだ届いて間もないので総論を語るには早すぎますが、とりえず合格点です。特にPowerNow!が大きなデメリットもなく、劇的に効いてくれたのには感動しましたねぇ。まずは「電源を常にオン」から変えてみてください(^^; ポータブル設定以外でも効いているみたいです。 |
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