なるべく最初に読んで下さい。 >> このレビューの判断基準
NEXTGEAR-NOTE i720は「GeForce GTX 460M」を搭載するハイエンドゲームノートです。ベースは Clevo W860CU。
最初に結論から。価格は考慮せず、ハードウェアの素の状態を採点します。
評価 | ○ 良い点 × 気になった点 | |
総合 | A | ここ最近触ったノートのなかでもずば抜けてキビキビ動くモデルです。Intel SSDが使われているということもありますが、単純にプリインストールソフトが少ない点も大きく貢献。最新のスペックでゴテゴテせず、スッキリしたWindowsならここまで速くなるのかと感心。 |
筐体 | ○ 背面にもポートが配置されているので、配線レイアウトに余裕有り × ODDは左側に。右利きでヘッドホン常用の人にはやや面倒なレイアウト |
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キーボード | ○ 指が引っかかる光沢コートなどもなく、致命的な欠点はなし × タッチがやや堅い。右Shiftキーが小さくタイプミスを誘発 |
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排熱 | ○ 発熱量の多いパーツを載せていますが、表面の熱はほとんど感じず × |
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液晶 | ○ 輝度十分、視野角も広めと大手メーカー機と較べても遜色なし × 一部メーカー機にあるような色域の明示は無い |
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騒音 | ○ 70dBAは超えません × 統合GPUを使った一般的なノートより明らかにファンがうるさいです |
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ソフトウェア | ○ 比較的少なく、動作も軽快。 × JWordやMcAfeeなど一部要らないソフトあり |
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性能 モバイル |
○ さすがハイエンド、ほとんどのゲームは満足に動きます × フルHD、画質設定最高にすると一部ゲームでは厳しいか |
GPU | GeForce GTX 460M |
CPU | Core i7 840M |
Chipset | Intel PM55 |
メモリ | DDR3 8GB |
HDD | SSDSA2M160G2GC (SSD) |
ODD | BD-RE BT10N |
ヒンジは180度オープンとはいかないものの、かなりの角度まで開きます。
17型クラスのゲーミングノートを持ち運ぼうとするとかなりカバンを選ぶのですが、本機は汎用品のPCカバンでも入れることができます。というか、私が持っていたカバンにピッタリ。
LANポートや電源コネクタは背面に配置されています。据え置き使用の場合に便利。
USBは後ろに2基、右と左に1基ずつあります。ExpressCard54はダミーカード方式。メモリーカードは半分だけささるタイプ。
右側
左側
背面
配置は写真の通り。タッチはやや堅めで長時間のハードなタイピングでは疲れてしまいます。テンキー有りの割に比較的キー形状は維持していますが、右Shiftが小さく、「!」や「?」で引っかかることしばしばです。
キー拡大写真とタッチパッド。
タッチパッドのボタンはシーソータイプで、やはり他のモデル同様、堅く押しにくい。
輝度も十分に高く視野角も広い。好印象のパネルです。水平、垂直ともに斜めから見ても色変化が少なく、平均的な液晶の視野角より上だと思います。
元画像
Pavilion dv6a
輝度は相当に明るいです。輝度のばらつきも極端に大きいことはなく優秀です。
100 | 112 | 113 |
111 | 130 | 115 |
117 | 124 | 118 |
AVG 115.6 |
CPUもGPUも相当な発熱量があると思われますが、冷却ファンは頻繁に回転数が上がり平均的ノートより騒々しいです。ただいつもの測定で70dBAは超えてこないため、なんとか慣れることが可能なレベルだと思います。
搭載しているパーツを考えれば非常に優秀。ほとんど熱を感じることはありません。
3DMark06はカンスト。Vantage、3DMark11は言語バーそのままだとエラー発生。言語バーを最小化することで完走します。
3DMark Vantageと3DMark11はエラー発生。
言語バーを隠したのちに再始動
左:3DMark Vantage 右:3DMark11
プリインストールソフトが比較的少ないのと、Intel SSD、そしてCPUが高速ということもあって起動は約30秒と高速。編集も何もしてませんが、生撮りの起動ムービーを載せておきます。(画面への映り込みを防ぐため暗くしてます)
Mass Effect、StarCraft2でのFPS推移。どちらも体験版、FPSはfrapsで測定してます。
設定は解像度以外変えてませんが、Mass Effectは垂直同期オンだったようで60で頭打ちになっています。FPS的にはなんら問題無く推移しています。実感でも問題なし。
コードを入れた重量は1kg近いです。
プリインストールソフトは比較的少なめです。おかげでサクサク動作につながっています。JWordが入っているのはマイナス点(JWord - Wikipedia)。
アイドル時にグッとクロックが下がっているのが見て取れます。このクラスのGPUを常にフル回転させるとガンガン発熱するので、熱をコントロールする上でGPUのクロック可変は必須機能です。
最大値
最小値
Intel SSDに、メモリ8GB。
SSDを使っていることもあり、ハードディスクがボトルネックにならずグラフィックスがボトルネックになる贅沢仕様。7.1という高いベーススコアをマークしています。
私自身はあんまり気にしないですが、カジュアルユーザーにとっては問題になりそうなマニュアル類。ノートパソコンですが、マニュアルはデスクトップを前提に構成されています。掲載されている写真もデスクトップ。
またもう1点気になった点として「リカバリ」の項目がありません。リカバリではなくWindows7のROMでクリーンインストールするようガイドが書かれています。ドライバ類はサプリメントディスクとしてバックアップが必要です。
個人的にはこれでなんら問題ありませんが、ユーザーのPCレベルによっては困る人もいると思われます。購入相談を受けられた方は要注意。
サプリメントディスク書き込み中
久しぶりにキビキビ感が別次元のノートを触った気がします。本機はバランスの取れたパーツ選択に加えて、プリインストールソフトの少なさが最大の特徴と言っても過言ではありません。
逆に最大のマイナスをあげるなら 右Shiftキーの縮小。使用頻度の高いキーだけにストレスを感じます。あとカーソルキーの位置もずれているので最初押し間違えます。15.6型と小さい筐体ではないですが、テンキーがあるために窮屈なキー配置になってしまってます。