ペンの使用感が味わえるというエレコムのマウス。凝ったデザインのUSB端子が端的ですがデザインに力を入れたマウスです。ロジクールやマイクロソフトの汎用マウスと較べると非常にDPIが高いので、一般的なマウスから切り替える時は感度を下げて使うことになると思います。
大きさを較べてみるとモバイル用マウスに近いサイズです。裏面のソールは四隅にあり面積は十分。滑りは良いです。
↑裏返しの写真
見ての通りレーザーセンサーがちょうど親指のところに位置し、これがペン感覚の由来です。
角張った特徴的なデザインをしています。これが特徴でもあり私的には難点でもあります。ちょうど段差が手のひらの下に来るため、持ちようによっては角が手に当たり結構気になります。つまみ持ちの人は大丈夫ですが、ベタッと手のひらを乗せて持つ、かぶせ持ちの人だと常時手に当たるかもしれません。
→ スタパ斎藤氏:マウスの持ち方パターンを改めて考えてみたい
ボタンやホイールのクリックはやや固めです。
日常的なPC用途で「ペン感覚」を実感することがあまりなく、「ペン」らしさを確かめるべくマウスで文字を書いてみました。比較として普段常用しているMX-510でも文字を書いています。
おー、慣れないわりに意外と綺麗に書けました。
慣れたMX-510より綺麗に書けたフィーリングは、ペン感覚の面目躍如かもしれません。ただ、文字を書くのに適したカーソルスピードと、普段使いたいカーソルスピードは違うので、こういう使い方をするならばDPIの切り替えが欲しくなります。
厳しい評価ですが、コンセプトとデザインの個性が強い反面、使い勝手の面で良さを感じなかったのでこのような評価としました。かなり人を選ぶマウスのように思います。デザインに惚れ込めることが第一条件です。
おそらく多くの人にとってマウスは文字を書く道具ではないので「ペンの使用感」が「買って良かった」に繋がるかどうかが微妙なところです。特徴である角張ったデザインやシンプルすぎる機能をいまいちと感じる人も多い気がします。
一方で文字を上手く書けたことからも、カーソルをコントロールしやすい特性はあると思います。ドット絵を描いたりする人に向いているかもしれません(普通の絵師さんはタブレットだと思います)。
Amazonにも多数のレビューがあがっているので参考にして頂きたいですが、かつてあった同じコンセプトの「GARIO」ユーザーさんにとってはうってつけの後継モデルとなっています。
→ La.系ぶろぐ あーあ、買っちゃった