ノートの次なる進化 半導体ドライブ(SSD:SolidStateDisk)
SSDとは、デジカメで使われているようなメモリカード(NANDフラッシュメモリといいます)をさらに大きくしたもので、それをハードディスク(HDD)代わりにしようというものです。
利点は、読み取りが速いこと、これに尽きます。
ハードディスクはガラスの円盤にレコードの針のようなものでデータを書き込んだり、読み取ったりしています。例えば
「円盤のDブロックにあるデータAと、QブロックにあるデータB、そしてXブロックのデータC」
を読むとなったとき、実際に針をD→Q→X、と移動させる手間と時間が必要になります。
SSDにはそもそも針がありません。データは小さな箱に入っており、箱の番号を指定するだけでデータを読み取ることができます。そのため、データがあちこちの箱に散在していても、素早く読み取りが可能です。他にも故障しにくい、消費電力が少ないなどが利点となります。
逆に難点は、書き込みが遅いこと、寿命が短いこと、高いことなどが挙げられます。
CPUやGPUの高速化は続いていますが、メールやブラウザ、年賀状作成など日常的な使用においてはその高速化は実感できないことがほとんどです。速度の足を引っ張っているのはHDDで、これを高速化することが大きな体感速度の向上をもたらすのではないでしょうか。CPUももちろん重要です。
HDD自体も速くなっていますが、昔のレコード盤の針と同じく物理的に読み取りヘッドが動く構造上、見違えるほどの速度アップはなかなか難しい。そこで、登場するのが半導体メモリ。半導体であれば内部のデータを電気的に読み取るだけなので、細かなデータを高速に読み取ることができます。(シークタイムが断然速い)
いろいろな半導体メディアが存在しますが、それらを列挙しておきます。 安いフラッシュメモリが目下の注目株ですが、どうしても書き換え回数の耐久性がネックになるため、ゆくゆくは次世代メモリとも言われる不揮発性のMRAMなどが出てくるものと思われます。
HDD置き換え型
旧来のシリコンディスクと、メモリーカード1〜2枚をATAに変換するだけのモデルは省いています。
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写真
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名称・型番
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価格
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I/O
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速度(R/W)
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参考URL
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SSD UATA 5000 |
未発売
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2.5インチ
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R 約62MB/s
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Sandisk
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未発売
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2.5インチ
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PQI
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未発売
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2.5インチ
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TDK
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未発売
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1.8インチ 2.5インチ
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Ritek
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i-ram2 (ギガバイト) |
未発売
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5インチ [SATA1?] [SATA2?] 情報錯綜
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techreport
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シリコンディスクビルダー SDB35CF (センチュリー) |
1万7000円
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3.5インチ [ATA100] [SATA1]
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55MB/s [ATA100]
50MB/s [SATA1]
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センチュリー
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SDB25SD (センテック) |
未発売
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2.5インチ
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最大50MB/s
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センテック
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SD-MemoryDrive8/16 (ゼンテック)
SD-DISK OEM? (グラフイン) |
未発売
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3.5インチ [SATA] |
87MB/s
92MB/s
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ゼンテック
グラフイン
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?
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開発中
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2.5インチ
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?
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ゼンテック |
おまけ ビデオレコーダー型
今後はフラッシュメモリー録画タイプが伸びるのではないかと思うのですが、いまのところ選択肢は非常に限られています。2000年の時点でメモリーカードレコーダーを出したシャープはある意味凄い。
写真
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名称・型番
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価格
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録画フォーマット
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参考URL
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DN-MRC100 (エバーグリーン)
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1万4100円
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640×480 30fps MPEG4+AAC-LC 384kbps/768kbps/1Mbps/2Mbps |
上海問屋
ジョーシン
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MSVR-A10 (ソニー)
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2万3400円
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320×240 30fps H.264(MPEG-4 AVC) 384kbps/768kbps |
ソニー
AV
Watch
ジョーシン
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