ドスパラのハイエンドゲーミングノート「GALLERIA QF675MX」。
その実態は台湾MSI社のベアボーンです。MSIは最近ゲーミングPCに大変力を入れている筆頭メーカーなのですが、国内販売を本格化させているASUSなどと較べると入手性が悪く、ドスパラで扱っていただけるのは大変にありがたい。
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正面から。画面周囲の保護ビニールを外していないので、テカテカ映ってます。
天板は光沢ブラック。中央部にGALLERIAのロゴが入っています。
底面はこんな感じ。
マニュアルはカラーが一冊、モノクロが一冊。
カラー冊子はデスクトップを含めた汎用マニュアルで、モノクロ冊子が固有のマニュアルになっています。
カラー
モノクロ
付属CD
見た目、キーボードの色気があんまり無いですが、実際打ってみると打ち漏らすこともなく、タイピングゲームでもなかなかの好成績を収めてくれます。
写真のようにキーの端を押してもちゃんと拾ってくれます。当たり前の話のように思いますが、これができないノートは意外に多いです。
液晶は上下から覗きこむとで大きく画質が変わるTNパネルです。左右もIPSに比べると視野角は狭いのですが、気になるほどには変わりません。
やや青が強め。色域はかなり広いです。
ドスパラ公式画像を引用します。
背面にコネクタがこれだけあるのは最近では珍しいです。
キーボード上にあるLED。ドスパラのマニュアルにもサイトにも説明がないのですが、MSIのマニュアルによればこれはGPU切り替え機能である「NVIDIA Optimus」の動作状況を示しているとのこと。
特にGPU負荷が高くないアプリでは白く光ってますが、ゲームなどGPU負荷の高いアプリが起動するとライトは黄色(オレンジに見える)に変わり、「NVIDIA Optimus」によって GeForce GTX 675MX に切り替えられます。
CPU-Z。モデル名は「MS-16F3」
GPU-Z。
Intel HDG 4000とGeForce GTX 675MX、両者の情報が見られます。
後段の画像は3DMark (2013)を回したあとの最高値。
室温は20℃前半ですが、87℃まで達しています。夏場はちょっと怖い数値です。
3DMarkスコア。ドライバ更新でスコアアップします。
本機のように最新GPUを搭載している場合はドライバで大きく変わってきます。
最も重い、FIRE STRIKEはさすがにカクカク。
その他ICE STORM、CLOUD GATEの動画はこちら
プロセッサ | Core i7-3630QM (2.4Ghz) |
GPU | Intel HD Graphics 4000 GeForce GTX 675MX |
ストレージ | 東芝 MQ01ABD100 (HDD) |
〜 一歩下がったおかげで価格性能比アップ 〜
目下の最上位GPUは GeForce GTX 680MX ですし、SLI構成でもありませんが、この一歩下がったポジションの方がコスパは高くなります。現にドスパラ価格も13万円台からとお手頃な設定になっています。
CPU性能は日常動作には十分だと思うのですが、今回の機体はHDD搭載ということもあり、モッサリ感が出ていました。注文される場合はSSDを選びたいですね。
〜 気になったのはキーボード、液晶、低負荷時騒音 〜
致命的な弱点はないのですが、代わりにキーボードが気になってしまいました。タイピング感を期待して買うとがっかりするかもしれません。ノイズの大きさはハイエンドGPU機の宿命ですが、低負荷時はもう少し抑えて欲しかったです。
一方でてんこ盛りにされやすいプリインストールが少ないのは好印象です。あとソフト面ではNVIDIA Optimusが悪さをする可能性がありますが、これはMSI機に限らない話ではあります。
主な減点要因としてはキーボードと平常時のノイズ、あと液晶。液晶の発色は比較的良好ですし、反応速度などを考えるとTNの方が都合のいいこともありますが、個人的にはIPSを載せて欲しかったかなと。あと最低限のマニュアルはPDFで良いのでMSIではなくドスパラから公式提供していただきたいです。
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