2006年初冬 対Let's noteの本命モデル VAIO type G

最終更新 2007-4-28 HDDスペックを訂正

ao.gif 対Let's note戦線の大本命?

バイオ type G 

 

軽量B5ノートでは圧倒的なスペックを誇るLet's note W。各社次々に対抗機を出すものの、依然として光学ドライブ内蔵で約1.2kgという軽量なLet's noteのアドバンテージは変わりませんでした。

そこへ登場したのが「type G」。同じく最近出たNECの新型VersaPro UltraLite VM iconと共に、光学ドライブ内蔵で登場。VersaProは1kgをちょっとオーバーですが、type Gはついに1kgの壁を乗り越え、Let's noteの牙城へ挑みます。

今回、短期間ながらtype Gに触れる機会をもてたので、印象を書いてみます。
 ⇒ VAIO type G icon

ao.gif 基本スペック

触ったtype Gは以下のスペック。メモリが512MBと少ないのが厳しいですねぇ。光学ドライブがUSB接続になっているのは、ホットプラグ対応を簡易にするためだと思います。デフォルトではバッテリー駆動になると、ドライブへの電源供給が切れ、バッテリーを節約します。

GPU
CPU
チップセット
メモリー
HDD
液晶
光学ドライブ
LAN
質量

Intel GMA 950
Core Solo ULV U1400 (1.2Ghz, 133*9)
Intel 945GMS
DDR2 512MB
東芝 MK6008GAH 60GB (4200rpm)
12.1型 XGA
松下電器 TUJ-842S USB Device
GigabitEthernet なにげにGiga
約984g (スーパーマルチドライブ、バッテリーパックS搭載時)

 → 【Everest Ultimate 2006 TRIAL 分析結果】

※パーツについては複数の調達先を持つことが多いため、必ずこの仕様で届くとは限りません。

光学ドライブ内蔵で約984gというのはとにかく軽い。
(Let's note W5の「ドライブ搭載で最軽量」の看板を降ろさせたことになる。)

 

ao.gif 実際の体感速度

あまり時間をかけて触っていないですが、Pavilion dv6100やdynabook AW6といった最近レビューしたA4サイズノートと較べると、もたつきを感じます。観察していると、HDDアクセスが続いているので、HDDが足を引っ張っているのかもしれません。

 

ao.gif 液晶

LEDバックライトを持つ超薄型液晶。

いつもの角度ではないですが、写真を掲載。店頭ではそんなに明るいとは思わなかったのですが、室内で見ると輝度が非常に高いのが印象的です。しかし、輝度にかなりのばらつきが見られ、また視野角は狭く、発色も青みがかっており綺麗とは感じません。

液晶を正面から

 

正面

ちょいと青みがかっています。

液晶を横から

 

横から

左右視野角はちょっと気になるレベルです。

液晶を上から

 

上から

上下の視野角は左右よりもっと悪いです。

画面を3等分、最高輝度にして測定(単位はLUX)
時間なく慌ただしかったので、9等分には今回せず。

約80

約75

約60

輝度は十分すぎるぐらいにあります。

が、真っ白の画面にすると、液晶下部に明らかな輝度のばらつきが認められます。ヨドバシに解体モデルが展示してありましたが、ここはちょうどLEDが並んでいる場所にあたり、LEDの有るところ、無いところで輝度差が見えるようです。

画面下に黒い柱のような影が見える
↑これ↑
画面の一番下にうっすらと柱のような影が

 

ao.gif キーボード

モバイルノートではしわ寄せが来やすいキーボード。type Gはどうでしょうか。

キートップの形状はtype SZタイプではなく、ごく普通の形。タッチは若干打鍵感に軽薄な安っぽさがありますが、引っかかりはなく軽快に打てる感じです。問題は縦のキーピッチの短さで、ちょっと閉口してしまいました。

打っていると、ザウルスやCLIEのキーボードを打つ時のように背を丸めて打ってしまいそうな、そんな感じのキーボードです。

dv6100キーボード HOME、PgUPキーなどはFn連動型

 

ao.gif 指紋認証

SleipnirやFirefoxで使えるかとか調べたかったのですが、時間が取れず断念しました。すみません...
指紋装置でスクロールは可能です。

ただ、何度も指をなぞらせないといけないので、使いにくいですね。速度をあげると微妙な操作が難しくなりますし。タッチパッド右隅にもスクロール機能はあるので、そちらの方が使いやすい。

type_g25.jpg type_g24.jpg

 

ao.gif サウンド

期待するべからず。
携帯ラジオみたいなものです。

  

ao.gif 筐体

とにかく軽く、カーボンの質感がプラスチックのようなので、まるでオモチャのようです。
親父のオモチャといえばオモチャなのですが(w

ラッチレスゆえ片手であけることができますが、若干本体が浮きます。
開ける際は端ではなく中心を持つのを推奨。写真のように液晶が簡単に湾曲します(汗
(でもソニスタのサイトにある品質試験を見ると、ひねり試験もやっているみたいですが)

本体側も持ち上げるときしむのですが、たぶん軽さを追求するため、本体のカーボン厚もギりぎりの薄さになっているんじゃないでしょうか。

type_g02.jpg type_g03.jpg

意外なことに液晶パネルは180度開きません。下の写真までが限界です。
メモステ陣営の親玉といえるソニーですが、とりあえずSDカードスロットを装備してくれています。
ただ、位置はメモステ重視で、いったんSDを挿すと取り出しにくい(^^;

type_g04.jpg type_g13.jpg

カーボンファイバー製ですが、非常に軽く乾いた感触からプラスチックのような印象を受けます。
カードスロットはダミー式。USBポートは左右2つですが、開発者インタビューによると単純にこれ以上ポートを付ける場所がないから2つにしたそうです。

カーボンファイバー製 PCカードはダミー式

天板と底面はカーボンを重ねた「マルチレイヤーカーボン」で、パームレスト部は「カーボンモールド」というカーボン含有率10%の成型品。強度はマルチレイヤーの方が高い。

 

ao.gif カードリーダー性能

FDBENCHでは測定不能? お馴染みの上海問屋のSDで測定しようとしたのですが、途中でフリーズしたのか?と思うほど時間がかかり、妙な結果になってしまいました。

FDBENCH by type G

実際の200MBファイルを使ったテストでは、書き込みが28秒01(7.14MB/s)、読み込みが76秒09(2.63MB/s)でした。SDの読み込みの遅さはかなりのもの。スロットが無いよりはあったほうがいいですが、多用するのなら外付けを使った方がよさそう。メモリースティックは手持ちがないので未チェックです。

 参考に → フラッシュメモリー&カードリーダー性能表

 

ao.gif ACアダプタ

ACアダプタはこんなサイズは見たことがないほどの小ささ。
コンセント端子を本体に直付けできるアダプタも付いており、全部いれても191gです。

type_g17.jpg type_g18.jpg

type_g15.jpg type_g16.jpg

 

ao.gif 発熱と冷却ファン

騒音はかなりある

 

冷却ファンの回転数は細かく調整されているようで、なーんにもしなければ静かですが、少しでも仕事をさせると音を上げてきます。CPUだけでなく、HDDへの負荷も続くと回転数は最大までアップ。

音量も大きく、部屋にあるセラミックファンヒーターの音と肩を並べるくらいの音量で、計測すると73dBAを超えてます。

ぶんぶん回しているおかげもあってか、発熱はさほどではないですが、左手のホームポジションから左パームレスト部にかけて若干暖かくなります。

開発者インタビューではキーボードの静粛性に気を配ったと書いてましたが、こっちの音は良かったんでしょうか(^^;

  

ao.gif プリインストールとスタートアップ

ビジネスモデルにしては、初期登録アプリがかなりありますが、これでもバイオにしては少なめか。

スタートボタンのプログラム スタートアップ項目

 

cougarさんのスタートアップチェッカーにて調査

 

ao.gif リカバリ作業

試す時間がなかったので、リカバリディスク作成はトライしてませんが、HDDからのリカバリはなかなか早かったです。XPの再インストールに約10分。その後、XP起動後に「アプリケーションをインストールしますか」とダイアログが出るのでOKすると、アプリケーションのリカバリが始まります。これに12分ほど要します。

プリインストールが嫌な人は、ここで「いいえ」を選べばアプリを入れないこともできますが、付属ツールが管理するFelicaポートなど一部装備が使えなくなります。この辺はこれまでのバイオと同じ振る舞いですね。

リカバリ選択 リカバリ作業中の画面

パーティションサイズの変更も選べます。また作業中の経過時間がキッチリ出るのもプラス評価です。

 

ao.gif ベンチマーク

電源設定は「常にオン」で計測。
3DMark03も取ったのですが、スクリーンショットが撮れていないことに後で気づきました(^^;

VAIO type G FF11 Bench

 

FF11 v3 高解像度

1425

  

ao.gif モビリティ

蹴茶は仕事柄、あまりビジネスバッグは持たないのですが、家にあるバッグに入れてみました。
ACアダプタは付属のマジックテープで写真のようにまとめられるようになっています。

うちにあったバッグ 結束されたACアダプター

ばっちり入ります

 

このようにすっぽりはまります。
他のクリアファイルもかなりの量入りますねぇ。

薄いため、収納性能は抜群に良いです。
液晶がちょっと心配ですが...

この薄さなら、サイドポケットにも入るんじゃ...と思って試したら、

横のポケットにも入ってしまう薄さ 入った (^_^)v

とにかく軽く薄い。出張には最強でしょう。

 

ao.gif その他、質問をまとめて

Q. バッテリーいたわりモードはオフにできるのか

オフにすることができます。あと50%充電と80%充電の2パターンが選択可能。
AC電源が8割、9割の使い道なら、50%充電を選ぶことで寿命をさらに延ばすことができるそうです。

Q. プレゼンテーションボタンはどういった機能を割り振れる?

いわゆるアプリボタンとして特定アプリの起動、ファイルの実行、またアプリの終了も割り当て可能です。プレゼンボタン本来の用途として使うと、押すとデスクトップ背景の切り替え、スクリーンセーバーのオフ、ボリュームの調節がワンタッチでできるようになります。

Q. HDDの転送速度は?

すみません、調べるのを失念していました。
でも体感速度のところでも書きましたが、かなり遅そうです。

Q. 縦についているUSBにUSBメモリはさせるのか?

挿せそうですが、細いスティック上でないと邪魔になりそうです。幅があるものはボツでしょう。

 

ao.gif まとめ

難点はファン音長方形のキー

利点は最強の軽さ、薄さ

評価表もつけてみましょう。

3D性能

評価 1

 

Intel 945GMより性能の低い945GMS。期待するべからず(^^;

液晶

評価 2

 

これは1か2かで迷いましたが、輝度だけは高いので2にしました。

キーボード

評価 2

 

キーの縦が短いのはかなり窮屈。それでもミスタイプしにくいのはある意味よくできているとも

騒音・ノイズ

評価 2

 

細かくコントロールされずっと回るわけではないですが、作業中は遠慮なく回ります。

筐体の質感

評価 3

 

感触はプラスチック様でオモチャのよう。でもカーボン素材と聞くといいような気がしてくる(笑)

発熱処理

評価 4

 

左手が担当するキーボード部と左パームレストが若干熱くなる程度。不快とまではいかない。

モバイル性

評価 5

 

本体の軽さ、ACアダプタの小ささ、薄さともに上々で収納性は抜群に良い!

耐久性

???

 

実際どうなのよ?というのは不明。今後のユーザーさんレポで明らかになるはず。

総合評価

評価 3

 

じかに触れて「欲しい!」とならなかったので星3つ。オフィス系作業しかしないのであれば、この収納性は抜群に良いと思いますが、個人で持つ喜びとなると物足りない機種のような。type Gに悪いですが、蹴茶的にはtype Tのワイドで液晶綺麗な設計思想の方が好みのようです...

モバイル機では永遠のテーマですが、何をとって何を捨てるかです。

薄さを追求するために筐体に大きくめり込んだバッテリー。その余波で、キートップが正方ではなくなり、キーボード環境の悪化へとつながってしまっています。これが最大のマイナス。

このキーボードのため、バリバリ文章を打ちたい!とは思わないモデルです。ただ不思議なことに、実際打ってみるとミスタイプなく打ててしまうので、おそらくこれがぎりぎりの線なんでしょう。先方へ資料みせて、メールチェックして返事を打つ。純粋に2nd機としてモバイルしたい人に最適なモデルです。

キーボードが正方形で打ちやすいという観点で選ぶなら、NECのVersaPro UltraLite VMが有力です。こちらはキーピッチが17.55mmの正方型、ストロークも2.5mmあり、キーボード環境にかなり配慮された作りになっています。その代わり、分厚さも段違いですが。
 ⇒ VersaPro UltraLite VM icon(正方形キーが特徴)
 ⇒ Let's note W 

また隠れた点として、type Gはライバルが搭載していないGigabitEthernet、Bluetoothなどを搭載している点は大きなポイントかもしれません。Bluetooth製品も増えてきましたし、あると便利です。

 

VAIO type G
バッテリーS

VAIO type G
バッテリーL

Let's note W

VersaPro UltraLite VM

質量

984g

1030g

1199g

1130g(Felica,指紋無し時)

駆動時間

6時間

12.5時間

12時間

7時間

キーピッチ
ストローク

17×?(mm)
2mm

17×?(mm)
2mm

19×16(mm)
?mm

17.55×17.55(mm)
2.5mm

ちなみにバッテリーSとバッテリーLはサイズが一緒。Lを付けても出っ張らないようになっている。

あと、type Gの液晶の薄さは相当なもの。品質試験してるそうですが、あくまで試験レベルの話です。実際の使用では危ない気配がぷんぷんするので、手厚い保証を付けておきましょう。

 ⇒ VAIO type G icon

関連リンク
 → http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1101/digital017.htm
 → http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0611/15/news028.html
 → http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0611/01/news048.html
 → http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1113/hotrev314.htm
 → http://review.ascii24.com/db/review/pc/a4note/2006/11/09/665736-000.html

◆ 評価ランクの指標 ver.2

旧採点法

評価 5 小さな不満が1〜2 名機レベル

90-100点

評価 4 小さな不満が3〜4 並みより上

80-89点

評価 3 大きな不満が1 まぁこんなもの

70-79点

評価 2 大きな不満が2〜3 失敗した買い物

50-69点

評価 1 不満だらけ 近日中に処分予定

0-49点

「価格を考えれば納得」といったコストパフォーマンスの良さが
認められる場合は通常の評価から1ランク程度アップさせます

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