ソニー VAIO type Pのレビュー。 >> このレビューの判断基準
→ ソニー VAIO type P 詳細&ユーザーレポート
⇒ VAIO type P ソニスタ
今回のVAIO type Pは依頼主から頼まれて代理購入した物で、1週間程度しか触ってませんがレビュー。型番 VGN-P91NS。
価格は変動する物としてあまり考えず、ハードウェアの素の状態を採点します。
評価 | ○ 良い点 × 気になった点 | |
筐体 | ![]() |
○ キーボード幅を考えるとギリギリのサイズを実現 × VersaPro VSと較べるとポート類は見劣り |
キーボード | ![]() |
○ 筐体と違って非光沢。独立型でもなくオーソドックスな形状で慣れやすい × 半角/全角キーが押しにくい |
排熱 | ![]() |
○ 熱くなるが、気になるパームレスト部がそもそも無い × キーボード左側の他、ACアダプタが非常に熱くなる |
液晶 | ![]() |
○ この高解像度は凄い × 画質的には目立ったところはなくコントラストも普通かと |
騒音 | ![]() |
○ ほぼ無音(騒音計を密着させるとやや数値UP) × |
ソフトウェア | ![]() |
○ XPドライバの公式提供 × ユーティリティ多すぎ。法人名義でないと減らせない |
性能 モバイル |
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○ 本体はもとより、ACアダプタのコンパクトさもありがたい × 電車での使用を考えるとポインティングデバイスがヒンジ部に欲しい |
総合 | 4.0 /5 | XPドライバが提供され、デザインのカスタマイズ性も高い。総合 4.5でもいいかと悩みましたが、やっぱり筐体が熱いのと、個人名義ではプリインストールを選べない(法人では減らせる)点などがあるので今後に期待をこめて4.0。発熱は次のMoorstownで減少すると思われ、解決は時間の問題かも。 |
GPU | GMA500 |
CPU | Atom Z550 2.0Ghz |
Chipset | Intel US15 |
メモリ | PC2-4200 2GB |
HDD | サムスン MMCQE28GFMUP-MVA |
Network | Atheros AR928X |
おそらく意図しない起動を防ぐためと思われますが、スライド式の電源ボタンが使いにくい。設定変更すれば蓋オープンでスリープやスタンバイからの復帰ができるようなので、そちらを使った方がいいかな。
ヒンジが他社のネットブック同様、あまり開かない。携帯のように液晶部がクルッと回転し、縦長のタッチパッドモードがあればいいなーと思ったり。電車のなかだと幅が邪魔になりがち。
耐久性的に無理っぽい?
USBは左1個、右1個です。D-Sub、Ethernetはポートリプリケーターを使って接続します。
前面
右側面
左側面
背面
有線LANとD-Sub15ピンはポートリプリケーター越しに接続。ACアダプタと合体するようになってます。
あちこちで散々評価されているキーボード。確かにこのサイズでこれだけ打てれば十分すぎますね。手狭さが無いわけではないですが、無理矢理慣れることのできるレベル。
パームレスト部はなく、スティックポインタで操作。キャップは3種。
申し訳ない程度に付いてます。
8型ながら横1600、縦768(訂正)ドットという超高精細パネル。ドットピッチはWVGA携帯並みなので、フォントはデフォルト設定のままでは非常に小さくなります。
以前後藤氏が検証されていたように、携帯のように画面を顔に近づけて見ないので、WVGA携帯が苦にならない人でも「文字が小さすぎる」と思うかもしれません。DPI設定の変更である程度対処できます。
→ ライター後藤がVAIO type Pを買った言い訳
視野角が狭く、角度が付くと眠い絵になります。
輝度は普通。下写真は左が真っ正面、右が前に傾斜させて撮ったもの。角度が付くと光漏れがでてきます。(どんなTN液晶でも多かれ少なかれ起こります。程度の問題です。)
76 | 80 | 68 |
72 | 74 | 65 |
68 | 72 | 64 |
AVG 71.0 |
光学ドライブもハードディスクも無い0スピンドル(SSDモデル)なので無音。コイル鳴きの類がCPUやGPUから聞こえてくるケースもありますが、それも気づく範囲では無いです(個体差はあります)。
ただ、騒音計をピタッとくっつけるとホントに若干ですが、数値が上がります。何かしら音がしてる?
ファンレスのため熱がどうしても籠もります。ただ問題になりやすいパームレストがそもそもtype Pには無いので、不快感を感じにくい。
キーボード面は左側が40度オーバーで右は30度台で収まる。それより危険なのはACアダプタで、最も熱いところは60度を超えます。熱に弱いものの上に置いたり、何かで覆い被せたりすると危険。
非力なAtom機ですが、そんなことお構いなしに「VAIO」らしいプリインストールてんこ盛り状態。法人名義で買う場合は減らすことができます。Yahoo!ツールバーは要らないけど、ウォークマンあるからSonicStageは使ってみたいという人もいるでしょうし、理想は1つ1つ使用開始時に選ばせて欲しい。
Intel GMA500のユーティリティ画面。GMA500はIntel自家製ではなく、PowerVRのコアゆえドライバの出来が悪いと言われますが、確かにそんな感じで設定も少ない。アスペクト比固定は確か出来なかったような...「ディスプレイ設定」のスクリーンショットを取り忘れました。
※追記 読者様の情報によるとアス比固定可能だそうです。また機会があればチェックしてみます。
Atomということもあり、あまりきっちりチェックしていません。ニコニコ動画の閲覧模様は動画で撮ったので、暇があれば手を入れて公開します。
SSDのベンチも取ったのですが、画像がどっかいってしまいましたw
山のようにレビューが上がっているので、探せば見つかると思います。
ACアダプターは15.54W。コンパクトでウォールマウントプラグを装着すると持ち運びに便利。
充電モードとして「いたわり充電モード」と「超いたわり充電モード」が用意されています。関係ないですけど、アシスト自転車のバッテリーでもいたわり充電モード欲しいなーと思う今日この頃。替えのバッテリー代でネットブックが買えてしまう。
駆動時間は実感する前に手元から無くなったのでノーコメント。
Pavilion dv7/CTなどと同じ「Insyde H2O」のBIOSが採用されています。EFI仕様のBIOSと思われます。ユーザーが設定できる項目はさほど多くない。
→ Insyde H2O|「EFI/UEFI」実装の次世代BIOS
→ IDF Fall 2004基調講演レポート
GPU-Z 0.3.4を起動しようとしたところでフリーズ。以前もAtom機でフリーズしたことがあります。どうも相性が悪いらしい。
Atom Z550 2.0Ghz
Core 2 Solo 2Ghzよりも性能は劣ります。
アイドル時は輝度最大で6W、輝度最小で4W。CPU負荷 100%では20Wを確認。
予想通りAtom(CPU)が大きく足を引っ張り、2.0。グラフィックス 5.9はたぶんバグ。
あちこちでレビューされ評価も高いtype P。自分で触ってもその高い評価に納得するのみ。海外では高すぎるという声も多かったりしますが、これのルーツともいえるバイオC1(PC Watch)は20万円前後でしたので割高には感じません。小さい事に金を払える日本固有の価値観かもしれませんが。
AtomなのでCore 2 Duoに較べるとガクッと性能が落ちるもののSSDがかなりカバー。むしろ私が気になったのは筐体の熱の方ですね。熱はMoorstown世代になれば解消されるでしょうし、将来的な発展がまた楽しみなモデルです。
低クロックAtom&HDDのローエンドモデルだと性能不足がかなり致命的なように思いますが。