05
26
2017
Intel、ThunderboltコントローラのCPU統合を発表 おさらい

Intel、ThunderboltコントローラのCPU統合を発表 おさらい

Thunderbolt 3 コントローラがCPUに統合されるそうです



Intelのリリース(英語)はこちら。
統合されるのは“future CPUs”と書かれており、コードネーム等は明言されてません。



USBも最初は別チップでしたが、チップセット統合によって普及ペースを加速させました。Thunderbolt 3 も同じように一気に普及していくかもしれません。

チップセットではなく、CPU内蔵なのは広すぎる帯域のせいなんでしょうか。


Thunderboltの初代コントローラはRadeonとタメを張るほどに巨大でしたので、USBに比べると統合にかなり時間がかかりましたね。微細化も停滞してましたし。

 → 蹴茶: Radeon並みに大きいThunderboltコントローラー [2.26]



Thunderboltとは

あらためて振り返ると、Thunderbolt初の製品化は2011年のMacBook Proまで遡ります。当時のコネクタはDisplayPortの形でした。

Intel Thunderbolt パネル

USB 3.1の登場で転送速度が追いつかれたりもしましたが、Thunderboltも2.0、3.0と高速化が施され、現在はUSB3.1もぶっちぎる最速クラスの転送速度を誇っています。

Intel Thunderbolt パネル

そのキャパたるや凄まじく、1本のケーブルで4Kディスプレイ2枚+外部ストレージ1台(USB3.1)をつなぐことが可能です(周辺機器側がout端子をもっていれば数珠つなぎが可能です)。

Intel Thunderbolt パネル

多くのプロトコールを流すことが可能。

Intel Thunderbolt パネル

これはThunderboltの規格ではないですが、USB PDでの給電・充電もアピールされてます。

Intel Thunderbolt パネル
ソース: Thunderbolt Technology Community

そして既に製品化されてるものもありますが、Thunderboltでの外部GPUを接続する規格「Thunderbolt 3 eGFX」もリリースされています。


こちらはAMDの対抗規格
 → AMD,Thunderbolt 3接続の外付けGPU技術「XConnect」を正式発表 - 4Gamer.net



Thunderbolt ネットワーク

資料で知りましたが、こういう機能もあるそうです。
Thunderboltでネットワークを構築「Thunderbolt networking」。

謳い文句がすごい「10GbEより高速で無料」

Intel Thunderbolt ネットワーク




以下のエントリではThunderbolt v3 ではなく v1でのベンチマークですが、実際にギガビットイーサを大幅に超える速度を叩き出してます。



昔でいう、クロスケーブルみたいな使い方ですね。設定が面倒くさそうですが、MicrosoftがThunderboltのプラグアンドプレイに積極的なので、2台のPCをケーブルで繋ぐだけで爆速データ転送できる日も近いのでは。



USB type-CとThunderboltの違いは

USB type-CとThunderboltの違いがブログで言及されてます。



外見に関してはThunderboltがUSB type-Cに間借りしている形です。
Macもtype-C化した今、もうDisplayPortの形状に戻ることはたぶんないでしょうね。

データ転送に関してはUSB3.1の上位互換です。



IntelとAppleが共同戦線をはった以上、USB type-C & Thunderboltコンビが覇権を握るのはほぼ確定な気がします。