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EU、Samsungを独占禁止法違反で提訴へ
パテント戦争に新たな動き。今度は当局(EU)がSamsungを提訴へ。
→ EU、サムスンを独占禁止法違反で提訴へ - CNET Japan
問題視されているのはFRAND特許の取り扱いに関してです。
FRAND特許は回避しようのない必須特許のことで、必須特許を盾にライバル社に圧力をかけてはならないという約束事です。競争ではなく、脅しと見なされるわけですね。
→ 蹴茶: FRAND特許(条項)とは [2012.9.3]
一方で、Appleが訴訟に使っているデザイン特許などは、仮にそれがなくとも製品そのものは成立することからFRAND特許とはみなされにくいようです。
Samsungが訴訟に使っている通信技術の特許はまさにそれがないと製品が成立しない特許であるため、FRAND条項違反ではないか?と問題視されています。Samsung自身が「不可欠」と言ってしまっていますからね。
→ 蹴茶: Samsung「当社の特許技術はアップル端末に不可欠」 [11.26]
もちろんパテントを無条件に使わせろというわけではなく、公正な価格でライセンスすることになります。ライセンスの相談抜きにいきなり製品差し止めなどはアウト。どの程度が公正な金額なのかなど判断は分かれるところだとは思いますが。
Samsungにしてみれば、振り上げた武器がルール違反と言われたのに近い展開です。
関連
→ [FT]エリクソン、特許侵害でサムスン電子を提訴 :日本経済新聞