05
14
2015
メモリカード、長期間の放置でデータが消える
メモリカード、長期間の放置でデータが消える
個人的に気になる話題なので、何度か取り上げたことがありますが、メモリーカードで使われているNANDフラッシュの特性について。→ 100年持たせるデータ保存術 - 【フラッシュメモリー】長期間の放置でデータが消える:ITpro
→ 【フラッシュメモリー】長期間の放置でデータが消える:寿命は5~10年《100年持たせるデータ保存術》
書き換え可能回数/データの保持期間
バッファロー曰く、各タイプ毎の書き換え可能回数、データ保持の期間は
・SLC 10万回程度 / 10年程度
・MLC 3000~1万回程度 / 5年程度
・TLC 500回 / 数年程度
→ 500回の書き換え限度まで使うと、1年程度
今ではハイエンド向けとなったSLC仕様でも10年。
今売られているメモリーカードはほとんどがMLCかTLCです。
SD WORM CARD
これを逆手に取り、“100年保存”を謳う長期保存SDカードを売り出したのがサンディスク。どうもその後の売れ行きは芳しくなかったのか、関連ページは綺麗さっぱり消えてます。
→ プレスリリース
→ 404 Error Page 製品ページ跡
![サンディスク SD Worm Card](http://kettya.com/2015/sd_worm_card.png)
出典: SanDisk
警察庁が大量に買ったらしいですが、どうなったんでしょうね。
→ サンディスクの改竄防止メディア「SD WORM」が警察庁に採用 - デジカメWatch
M-Disc
製品化までこぎつけ、比較的健闘しているのが「M-Disk」。
“石”を掘るように記憶し、1000年保存を謳います。
→ 蹴茶: 新メディア M-Disc 1000年の安定保存が可能 [2011.8.16]
→ 蹴茶: アイオーから超長期保存メディアM-DISC対応BDドライブ [11.29]
書き込みは対応ドライブが必要ですが、読み込みは汎用ドライブで可能な点もM-Discの強みですね。
LGが積極的に対応ドライブを販売したこともあり、メディアも比較的リーズナブルな値段で流通しています。
![Amazon 日本 M-Disc](http://kettya.com/2015/mdisc_amazonjp.png)
出典: Amazon (JP)
米国Amazonではもう少し流通量多い
![Amazon US M-Disc](http://kettya.com/2015/mdisc_amazonus.png)
出典: Amazon (US)
関連)
・蹴茶: 公式にNANDフラッシュの経年劣化について触れたmicroSD [2015.1.17]
・蹴茶: フラッシュメモリ、DVD-R、HDD、各メディアの寿命 [2010.9.17]
・蹴茶: バックアップ術、NANDフラッシュのデータ保持期間 [2009.8.5]