06
09
2015
OCZ、東芝製新コントローラ「Fujisan」「Alishan」を採用

OCZ、東芝製新コントローラ「Fujisan」「Alishan」を採用

東芝に買収されたOCZ。

 → 蹴茶: OCZ 破産、東芝が資産買収へ 他社の収益追記 [2013.11.28]

独立だった頃はその後買収する Indilinxの「Everest」やIndilinxをベースにした独自コントローラ「Barefoot」などを使ってきましたが、次世代モデルでは新開発の東芝製コントローラを採用。

OCZ Storage Solutions(OCZ)は、現在開発が進められている、東芝製15nm MLC NANDフラッシュメモリに対応した東芝製新コントローラ「Fujisan」を採用する、M.2仕様SSDのプロトタイプを公開した。

‥‥略‥‥

Trion 100は、OCZ製SSDとして初となる、東芝製TLC NAND採用SSDだ。東芝製19nm TLC NANDを採用することで、価格を抑えつつ大容量化を実現。また、コントローラにも東芝製の「Alishan」を採用。
 → 【イベントレポート】OCZ、東芝製15nm MLC NAND+コントローラ採用のM.2 SSD ~エントリー向けSSDも - PC Watch



組み合わせとしてはこのように。

 Fujisan - 東芝製15nm MLC NAND - 製品名不明
 Alishan - 東芝製19nm TLC NAND - Trion 100

ハイエンドのFujisanと、ローエンド向けのAlishan。



コードネームの由来

東芝は山の名前を付けるのが慣例という話がありますが(参照)、Fujisanは言うまでもないとして、Alishanもググると台湾最高峰の玉山を抱く国立公園の名前「阿里山」が出てきます。

勝手に想像すると、東芝本社の開発チームがFujisanで、OCZを母体とする開発チームがAlishanを手がけているとか?

一応、台湾にはOCZのマーケティング拠点があります。開発拠点はIndilinx社など複数の企業を買収してせいか、世界各地に散らばってます。Alishanとなった由来が気になりますねぇ。

OCZ 拠点マップ
出典: OCZ


現状は「東芝」ブランドがPCメーカーへの供給や、アイオーなど周辺機器メーカーへOEM出荷を担い、コンシューマー向けは「OCZ」が担当する形になります。

国内においては東芝ブランドの方が圧倒的に重みがあるので、若干もったいない気もしますが。



Samsungと同じく垂直統合型に

以前、SandForce社を買収したLSI社の幹部が、結局うまくいかなかったSSDコントローラ事業を振り返り「今後はNANDメーカー(自身)が躍進する」と予言してましたが、おおむねその通りになっています。

 → 蹴茶: 淘汰進むSSD業界、残るのはNANDベンダーだけ? [2014.6.19]