TERA 「中途半端なモノを,製品として提供するわけにはいきません」
NHN Japan運営プロデューサー潮田氏へのインタビュー。TERAってなに?という方はこれやこれを。→ NHN Japan運営プロデューサーの潮田
潮田氏:
そこは,去年から最も力を入れてきた改善点の一つです。G-Star 2009当時もTERAに対する期待は高かったのですが,実際に遊んだプレイヤーからの反響は,正直なところ,それに見合うものではありませんでした。
韓国では過去3度にわたってクローズドβテストを行い,お客様からの厳しい評価を真摯に受け止めました。当初のスケジュールでは,もっと早く製品版を予定していたのですが,それを全部最初から考え直して,ベースシステムから改善してきたのです。中途半端なモノを,製品として提供するわけにはいきませんから。
→ [4Gamer] 満を持して動き出した「TERA」,日本運営プロデューサーが語る次世代ゲームの魅力と国内展開
TERAのクローズドベータテストは2009年8月22日に実施。念には念を入れて作り込む Blizzardほどではないですが、1年以上煮詰めてきたことになります。十分なテストは面白いゲームを作る重要な要素ですが、会社の方針上、そんな余裕はないというところも多そうです。最近だと、FF14がその典型例でしょうか。
気になったので、FF14の軌跡をまとめてみました
2010年4月8日 第1回アルファテスト
2010年4月13日 第2回アルファテスト
2010年4月15日 第3回アルファテスト
2010年7月10日 ベータテスト << 戦闘システムが根本から作り変えられる
2010年7月29日 ベータテスト フェイズ2
2010年8月11日 ベータテスト フェイズ3
2010年9月2日 オープンベータテスト
2010年9月22日 コレクターズエディションの先行サービス開始 << 正式サービス開始
2010年11月26日 大規模バージョンアップ
ふり返ると戦闘システムを変更したのち、わずか2ヶ月と数日で正式サービスを開始しています。直前に設計変更があったソフトウェアが失敗するのは当たり前と言えば当たり前ですが...この手の例はゲームに限らず、Windows Vistaなんかも直前で大幅な路線変更があったソフトウェアになります。
→ 失われたWinFSへの落胆の大きさ
→ 蹴茶: 「過去に戻れるなら、(Vistaに)もっとネガティブな評価をしていた」 2009.10.22
FF14関連
→ 蹴茶: オンライン ファイナルファンタジー 14 2010年予定 2009.6.3
→ 蹴茶: FF14 ドイツのGamescomで試遊できる状態に 2009.8.20
→ 蹴茶: 戦闘システムをいまだにいじっているのは完成度として大丈夫? 2010.8.16
→ 蹴茶: ThinkPad W700 で FF14 ベータ FPS推移 2010.9.21