11万円台の20型液晶 UltraSharp 2001FP HAS レビュー

2003.12.17作成開始 2004.1.3更新 

縦型表示のPIVOTを試してみる

蹴茶が使っているビデオカードはサファイアブランドのATI RADEON 9600 (Normal)。
これには元もとPIVOT表示がドライバレベルでサポートされているので、さっそく試してみると

PIVOTにしようとするとエラーが

なぜかエラーが出てしまいました。色々試行錯誤していると、原因を発見。
どうやらリフレッシュレートが問題のようです。

リフレッシュレートを変更

この画面でリフレッシュレートを変更することができますが、ヘルツ表示の下にある

 「このモニタでは表示できないモードを隠す」

にチェックが入っていると、選択肢として60ヘルツしか表示されません。んで、この60ヘルツではPIVOTができません(^^;

なのでチェックを外して、75ヘルツに設定してみると無事に縦型表示へと変わりました。

 

 

PIVOTで3DMarkリストを 3DMarkリストがこんなに(汗  

Yahoo!のPIVOT表示

Yahoo!トップページ

Yahoo!トップページも全部どころか、そのはるか下まで表示可能です。ただ、この状態だと画面の切り替えが目に見えて遅くなります。ブラウジング程度ならともかく、3Dゲームはほぼ無理でしょう。

 

ゲームをやってみる

FPSゲームである「Return to Castle Wolfenstein: Enemy Territory」をやってみました。
 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030424/demo0424.htm
これは元々有料の拡張パックを目指して開発していたものが、途中で無料のデモ版として放出されたという変わった経歴をもつプレイアブルなデモです。売ることを目標にしていただけあって、出来、ボリューム共に逸品なデモです。

2001FPの話題からは遠ざかりますが、デュアルを組んでいるとフルスクリーンゲーム中便利なことがひとつ。
プレイ中でもセカンドディスプレイにデスクトップや別のWindowを開くことができるんです。たとえばRtCWは公開サーバーにログインするまで結構待たされるので、入れるまでブラウジングしたりメールを読みながら待つことが可能になります。フルスクリーンからの抜け方は色々あると思いますが、蹴茶はCTRL + ESCでスタートボタンを展開することでデスクトップに抜けています。(ALT + Tab は効かないみたいなので)

P1010611.JPG 2001fp_27.jpg

右に別画面を出しながら、フルスクリーンでプレイ‥‥ プレイ感としては、

 「L557とあんまり変わらない?(汗)」

というものでした。気持ち残像が減ったような感じもしますが、どうでしょうねぇ... 応答速度だけを理由に積極的に機種変更するのにはあたらないような気がします。ばりばりと毎晩やっていた頃であれば、毎度毎度おなじみのライバルとやりあうことで、どの程度プレイに影響しているか体感できない部分もスコアとして現れてくるのですが。

ただ、眼前に広がる大画面の迫力はさすがです。
あとはUXGAで動作させるだけのパワーがPCにあれば、文句なしなんですが。

 

大画面&シングルディスプレイに便利なツールたち

1.PopUp Icons

 http://www.forest.impress.co.jp/library/popupicons.html

これは画面いっぱいにWindowが広がったとき、Windowを閉じることなくデスクトップにアクセスができるというもので、アクセスできるだけでなくアイコンをドラッグして開いているWindowにドロップすることもできるので非常に便利に使っています。

クリップボード01.jpg

こんな風に画面いっぱいにWindowが開いた状態で、デスクトップに置いてあるファイルを拾いたい!というような時

 PopUp Iconsを使うと‥‥

クリップボード02.jpg

デスクトップが浮かびあがり、ファイルにアクセスできるようになります。この状態でドラッグも可能なので、欲しいファイルをつかみ

 

 

クリップボード03.jpg

PhotoshopのWindowに落とせば、この通り‘紅葉’の写真を開くことができました。デスクトップの使用頻度が高く、アイコンがたくさん置かれている人には特に有効なソフトです。

 

2.MagnetWindow

 http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/06/13/magnetwindow.html

2001fp_25.jpg

ふたつ目に紹介するのはMagnetWindowです。大画面、シングルで使おうとするとできるだけ隅から隅までキッチリ使いたくなりませんか? 蹴茶がこういうのを気にするからというのもありますが、左のようにWindowがバラバラとあるのは非常に気になります。

そこでMagnetWindowの登場です。これを使うとあら不思議。Windowを動かすと、Window同士、Windowと画面の隅っこなどが吸い付くようにピタッと張り付きます。サイズ変更のときも吸い付くので、これを起動すると隅から隅まで綺麗にWindowを配置することができます。

2001fp_24.jpg

左にBecky!(メーラー)、右上にWWWC(更新チェッカー)、右下にブラウザというのが現在の蹴茶's メール&ブラウジングスタイルです。これだとメーラーの幅がやや狭く、メルマガ系のメール閲覧がしにくいのが難点ですが、それ以外は特に困ったこともなくUXGAの利点を活かせてます。

 

3.WinKeeper

 http://rd.vector.co.jp/soft/win95/util/se054397.html

Magnet効果できっちりWindowを分けることができたなら、今度はその配置が崩れないようWindow位置をチェックしてくれるツールの出番です。これもいろいろと多くの類似ツールがあるのですが、蹴茶がいま便利に使っているのがWinKeeperです。あのRocketMouseの作者さんが作ったツールです。

2001fp_26.jpg

たとえばこんな風に起動させると、以前の位置を憶えてなかった。こういうことはままあります。

こんなときWinKeeperがあると、アプリケーションを起動させた瞬間パッパッパッと位置を修正。

2001fp_24.jpg

たちどころに以前のキチッとした配置に戻してくれます。

最初の設定はやや面倒ですが、一旦設定してしまえば至極便利に働いてくれるツールです。

便利なツール紹介はこれにておしまい。他にもご存じの方はぜひ教えてください。

 

2001FP、結局のところ

前半篇でも書きましたが、画質という面だけでいえば満点はあげられません。やっぱりお金が許すならもっと‘しっとり’した、例えるならシャープ製の携帯に使われている液晶。あれはCGシリコンと呼ばれるもので、非常に高詳細なのが特徴らしいですが、あれのようなドットの境がわかりにくいねっとりとした風合いを持つ液晶が欲しいところです。
 CGシリコン http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/11485.html

ただし。そのざらつき感を補ってあまりあるのが価格です。これだけ飛び抜けて安いと、試しに買ってみてちょっとダメでも許してしまう魅力があります。蹴茶も当初は気に入らなかったら返品しようかと思っていましたが、結局のところ使い続けています。

2001fp_28.jpg 安いので許してしまうのでした...

ナナオやシャープといった国内メーカーもこれに奮起していい製品(OEMも含めて)を出してもらえるといいですねぇ。
 

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