HP Pavilion dv7/CT core i7のレビュー。 >> このレビューの判断基準
→ HP Pavilion dv7/CT core i7 詳細&ユーザーレポート
⇒ HP Direct+ Pavilion dv7 冬モデル
hpのハイエンドモデル。17.3型(1600×900)ワイド液晶、GPUは「GeForce GT 230M (512MB)」。Core i7にSSD搭載というGPU以外はハイエンドらしいスペックです。
※注意 レビュー用機材のため製品版と異なる部分があるかも。これはどうしようもないです。
価格は変動する物としてあまり考えず、ハードウェアの素の状態を採点します。
評価 | ○ 良い点 × 気になった点 | |
筐体 | ○ 大きいわりにたわみは少なく、側面デザインも統一感有り × 電源コネクタはストレート型。皮脂の付きやすい光沢をどう捉えるか |
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キーボード | ○ 筐体と違って非光沢。独立型でもなくオーソドックスな形状で慣れやすい × 右Ctrl、ALTキー付近が窮屈 |
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排熱 | ○ 他機種で熱問題があったせいかよく回って冷却重視傾向 × ほぼ熱に関しての不満はない |
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液晶 | ○ 真っ正面から視て、これだけ見ていれば大きな不満はない × 上下の視野角がやはり狭く、角度がつくとたちまちコントラストが低下する |
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騒音 | ○ ベンチマークを回し続けても爆音化しない × 室温19度でも冷却ファンは一度も止まりもせず低速にもならず |
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ソフトウェア | ○ × jpegとgifがPaintShop、MediaCenterに関連付けられており重い |
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性能 モバイル |
○ GPU性能はほとんど変化していない。中の下クラス × やはりもう1ランク上が欲しい。熱トラブルのリスクは少ないと思いますが |
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総合 | 3.0 /5 | 以前のdv7、Core 2 Duoモデルと同様ですが液晶が一番気になる部分です。またSSD性能が素晴らしい一方で、ソフトウェアがごてごてと入っており、体感的にはSSDの速さを相殺してしまっている感じがします。まとめると液晶と付属ソフトウェア、静かにならない冷却ファンなどが不満点として挙げられます。 |
GPU | GeForce GT 230M (512MB) |
CPU | Core i7 Q820 1.73Ghz |
Chipset | Intel PM45 |
メモリ | PC2-6400 8GB |
HDD | Samsung MMCRE28G5MXP-0VB Seagate ST9500420AS |
Network | Atheros AR5009 / Realtek PCIe GBE Familiy Controller |
筐体はこれまでのPavilionシリーズ同様に光沢コーティングされています。背面のロゴが光るのも同じ。見た目は高級感もあり、カッコイイ光沢ボディですが、実際の使用ではべたつく感触と、指紋や皮脂が付いて汚くなるのが最大の難点です。
Core 2 Duo版 dv7と同じ配置。左側面写真の左から2番目のポートはHP独自の拡張ポートです。海外では対応するポートリプリケーターが売られていますが、日本では扱われていません。
前面
右側面
左側面
背面
キーボードも夏モデルと変わらず。右下のCtrl、ALTキーなどが縮小してますが、テンキー付きキーボードでよくあるShiftや「ろ」の縮小はなく、タッチもいいのでまずまず。
使っているとこんな感じ、ということであえて指紋を拭かずに撮ってみました。
タッチパッドも変わらず。なので以下、同じ文章です。
タッチパッドは鏡面。感度は東芝機のように滑ることもなく普通に反応ですが、やや指先が吸い付きます。ボタンは若干固め。ふにゃキーではない。hpお馴染みのON/OFFボタンがすぐ上に付いている。タスクバーをいじることなく、瞬時に機能を消すことが可能。
旧dv7と較べるとハードウェアIDは変わったものの、同じLG製のパネルです。そして見た目も非常に似ており、上下の視野角が狭いため真っ正面から見ないと「白い」と思うパネルです。
よくある姿勢として、やや上から見下ろした感じで写真を撮ってみました。アイコンが見にくくなっているのがわかると思います。肉眼でも似た感じで見えます。
全体に白く中央の「付箋」アイコンが見えにくい
バックライトのばらつきは少ないですが、肉眼では四隅が暗く見えます。輝度の問題ではなく、視野角の問題だと思われます。
70 | 71 | 68 |
61 | 64 | 62 |
56 | 63 | 55 |
AVG 63.3 |
アイドル時の消費電力はさほど多くはなく、GPUの発熱も減っていると思うのですが、Core i7のせいなのか、はたまた冷却に余裕を持たせるためなのか冷却ファンは止まらずに回り続けます。BIOSの「Fan Always On」設定を変えても、ほとんど変わりません。
逆にベンチマークを回し続けても爆音にならないのは利点と言えるかも知れませんが、負荷に関わらず音量維持といった印象です。ThinkPad W700と較べると、dv7の方がうるさい。
冬期(室温19度)ということもありますが全く気になりません。最も熱いところでも34度前後。
高速SSDのおかげでキビキビ動作! のはずなのですが、HP謹製のユーティリティが相当数入っており、画像ファイルがCorel PaintShop Proなどヘビーなソフトに関連付けられているためイマイチ軽快さに欠けます。
JPEGはHP Media Smart、GIFはCorel Paint Shop Pro X2に関連付けられている。
リカバリ直後のデスクトップ画面。画面上部にHP純正ランチャーが見えます。
デフラグやトラブルシューティング、ディスククリーンアップやプログラムのアップデートなどを一手に引き受ける HP Support Assistant。初心者ユーザーにはありがたいユーティリティでしょう。
以下、コントロールパネル > プログラムと機能 > アンインストール一覧です。
「HP」と名の付くプリインストールソフトを灰色に塗ってあります。
デフォルトで入っているセキュリティソフトは「ノートン」。ついでにノートンオンラインバックアップツールまで同梱されており、バックアップを促してきます。これを親切と捉えるか、煩わしいと捉えるかは人によって違うところ。
3DMarkは瓜二つのスコア。一方、CPUがモノを言うFF11ベンチではCore i7パワーで大きな差が出ています。ハイエンドGPUでは3DMark06スコアが10,000越えてきますので、hpの最上位モデルとして大台越えは価格的に高望みとしても、8000前後あって欲しかった。
ストレージはメインのCドライブがSamsung製SSD、DドライブがSeagate製HDDで構成されています。Samsung製SSDは非常に高速な結果を出しています。
C: MMCRE28G5MXP-0VB
D: ST9500420AS
→ Samsung MMCRE28G5MXP-0VBの概要
→ Seagate ST9500420ASの概要
以下、CrystalDiskMark結果
SSD 100MB, 1000MB
HDD 100MB, 1000MB
ACアダプターは120W。ケーブルなどコンセントからノート本体まで全パーツ込みで745gです。
起動時にESCキーを押すことで選択肢が立ち上がり、BIOSやリカバリーへと移行できます。
GeForce GT 230M (512MB)のGPU-Z
アイドル時のコアクロックは 135Mhzまでダウンし低発熱に大きく貢献しています。最大クロックは500Mhzと出ています。
Core i7 820QMのベースクロックは1.73Ghzですが、実クロックはTurboBoostとEISTによって下は1Ghz近くにまで下がり、上は 3Ghzオーバーという大幅な可変機構を備えています。
→ Intel® Core™ i7-820QM Processor
Mainboard(画像紛失) / Memory / SPD / GPU
輝度最小アイドル時で約25W(変動があり一瞬22Wを確認)、輝度最大アイドル時で約32W。
3DMark06測定中は MAX 約80W。
旧dv7と較べると、アイドル時の消費電力が抑えられていますね。
SSDの性能は素晴らしいの一言。消費電力も思ったよりも少ない。
一方でプリインストールされているソフトが重く、SSDの軽快感が相殺されてしまっている点、冷却ファンがコンスタントにうるさいのがもったいない。液晶はこの価格帯ではやむを得ないですね。
もう1つ言わせて貰うと、やっぱり肌が頻繁に触れる部分にまで光沢コーティングされるのは納得がいきません。飾っておく分には良いですが、指紋がつくと見た目も悪いし快適ではないです。
⇒ HP Direct+ Pavilion dv7 冬モデル