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2014
HGST HDDは故障率低く、Seagateは故障しやすい だが…
HGST HDDは故障率低く、Seagateは故障しやすい だが…
以前も話題になったクラウドストレージ「Backblaze」によるHDD故障レポ。→ Backblaze Blog » Hard Drive Reliability Update – Sep 2014
膨大なHDDを使う企業ならではの資料ですね。

圧倒的に「HITACHI」製が良いという結果に。
厳密には日立製ではなく、子会社のHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製です。
「HGST凄いなー」と思うわけですが、その後の買収劇を考えると、微妙に役立たないレポートでもあります。
HGSTの研究開発部門はWesternDigitalへ
HGSTですが、HDD不況により2011年に日立から分離。
同業のWesternDigital社に売却され、現在本社も米国サンノゼとなっています。
→ 蹴茶: 日立がHDD事業(HGST)をWesternDigitalに売却 [2011.3.7]
売却の過程では欧州の独禁法をパスするために、中国にある旧HGSTの3.5インチ製造設備、知的財産などを東芝が買い取り。
→ 蹴茶: 東芝、WesternDigitalから3.5インチHDD製造設備を取得 [2012.2.29]
その後、HGST製の東芝ブランドドライブが店頭に並ぶなどしています。
→ 東芝の3.5インチHDDが発売に、製造元はHGST
一方で、IBMの系譜を継ぐ米国の研究・開発部門はそのままWD傘下となっています。つまり、かつてのHGSTはもう存在してません。

出典: About HGST R&D | HGST Storage
高品質の肝が生産現場にあるか、R&D(研究開発)にあるのかという話ですが、普通に考えるならやはりR&Dの比重が大きそうです。となれば、IBM→HGSTの系譜はWDに?
次回のレポがあるのなら、ぜひ東芝も加えた比較を見てみたいところです。
関連
→ 我が家のHDDの故障率事情:miyalog:So-net blog
→ HGST、HDD拠点を統合/再編 - 小田原、メキシコの生産拠点を順次閉鎖 | マイナビ
→ MARSHAL、東芝製HDDをリテールパッケージ販売
→ 蹴茶: Backblaze社によるHDDの故障率レポ、Googleレポとの共通点 [2013.11.16]
→ 蹴茶: ハードディスク復旧、熱はHDD故障の重要ファクター [2009.8.8]