2006年秋 光沢になっても地味系 dynabook AW6

最終更新 2006-12-21 第二版 詳細な評価表などを追加

ao.gif ユーザーの要望を受ける形で登場した光沢パネル

AW6もユーザーの声を拾い上げたバージョンアップ内容でしたが、今回の派生モデルも要望の大きかった光沢パネルを搭載。そして、こちらも不満の声があったCPUを、上位クラスのT7200へとアップしています。

 → ユーザーレポート
 → 前回の非光沢AW6レポート
 ⇒ dynabook AW6 

 

ao.gif 基本スペック

変更点は2カ所。液晶パネルの変更とCPUのアップグレードです。液晶やHDD、光学ドライブなどは複数の供給元をもつことがよくあり、メーカーが変わることがあります。その点は覚悟してね。

GPU
CPU
チップセット
メモリー
HDD
液晶
光学ドライブ
質量

GeForce Go 7600(256MB) メモリバス幅 128bit
Core 2 Duo T7200 (2.0Ghz)
Intel 945PM
DDR2 2GB
東芝 MK1234GSX 120GB (5400rpm)
15.4型 WXGA  光沢 Panel ID: LPL0000(LG Philips製)
パイオニア DVR-K16A DVD+-R 2層対応
2.8kg

 → 【Everest Ultimate 2006 TRIAL 分析結果】

 

ao.gif 実際の体感速度

T7200にアップグレードしたCPUですが、エンコード作業などをやらせれば間違いなく違います。が、日常的な使用のおいては体感で大きく変わることはないです。

  HDD

光学ドライブ

HD Tune 2.51 スコア
Access Time

Transfer Rate

dynabook AW6 光沢
使用歴数日

日立 HTS541612J9SA00
(5400rpm, 8MB cache)

パイオニア DVR-K16A

17.0ms 29.3MB/sec
dynabook AW6 非光沢
使用歴数日

東芝 MK1234GSX
(5400rpm, 8MB cache)

パイオニア DVR-K16A

17.0ms 29.3MB/sec
Pavilion dv6100
使用歴数日

日立 HTS541010G9SA00
(5400rpm, 8MB cache)

東芝サムスン TS-L632D

17.6ms 30.6MB/sec
Inspiron 9400
使用歴9ヶ月

富士通 MHV2100BG
(5400rpm, 8MB cache)

NEC ND-6650A

21.7ms 27.4MB/sec

 

ao.gif 液晶

さて、光沢です。しかし、初見は

 「えーと、これ光沢だったよね」

と思わず頭で反復してしまうような地味光沢。「光沢になっても地味で通すか」と思いましたが、低反射処理が効いてますね。dv6100に較べると映り込みがおさえられており、ちょっと気に入りました。ただ高級パネルのようなぬめり感、艶感のある絵ではないです。ホントに地味。

反射の具合

 

左側が低反射処理を謳うdynabook AW6光沢。

右側がPavilion dv6100。

表面コートの違いで、dv6100の方がより多くの光を反射しています。両方のパネルに渡って映り込ませているのは部屋にあった来年のカレンダーの裏。真っ白な紙です。

ノングレア処理を施した時点で純粋な光沢ではないといえるかもしれませんが、光沢と非光沢のハーフのような液晶といえるかもしれません。

ハーフというと語弊があるようなので取り消し線をφ(..) 光沢であることは変わりなく、映り込みはあります。純ビジネス、目に優しいのが良い!という方は非光沢が適しているのは間違いありません。

正面より

 

正面

感動とまではいかないですが、緑の発色も良く普通に綺麗ですね。

 

 

 

左右視野角は良好

 

横から

左右視野角は良好。

 

 

 

上下の視野角

 

上から

非光沢のAW6やdv6100と違い、上下も比較的良好な視野角を持っています。

dynabook AW6比較写真

 

左AW6光沢、右dv6100です。

これは極端な例。普通、こんな上からの角度で見ることはないですが、違いがよくわかるので撮ってみました。

輝度計測中

 

画面を9等分、最高輝度にして測定(単位はLUX)

41

45

45

49

53

51

66

65

70

結果はdynabook AW6とほとんど同じです。

あとdv6100で可能だったアスペクト比固定ですが、AW6では選択項目が見あたりません。

BIOSをのぞいてみると、

BIOSにて設定 設定あった

でも、これを設定したあと、実際のゲームでアスペクト比固定できるかどうかを確認し忘れたまま、評価機を東芝さんに返却してしまいました。ばかちん。

 

※追記 アスペクト比の設定方法

コントロールパネルからでも、デスクトップ右クリックでもいいので [画面]プロパティを出す。

 [設定] → [詳細設定] → [GeForce Go 7600] で下の画面が出る。

GeForce Go 7600 設定画面デバイスの調整

 

左からdynabook AW6光沢、Inspiron 9300、dv6100の順で並べてみました。

3機種並べてみた

注目点は森の色で、AW6とInspiron 9300は綺麗に出ていますが、dv6100は緑の発色が悪いのがわかると思います。バックライトの発色の波長が異なるのか、カラーフィルターがことなるのか。

共に白を表示してみたが違いがある

 

左がdv6100、右がAW6。
共にブランクのHTMLファイルを全画面表示してみたところ。

輝度は共に十分なので、dv6100が暗そうに見える点はあまり気にしないでください。同じ白は白でもだいぶ傾向が異なることがわかると思います。

 

ao.gif キーボード&タッチパッド

AW6から特に変わったところはないです。若干の固さも変わらず。人によってはこれぐらいの方がしっかり感があっていいと言われるかもしれませんが、もうちょっと柔軟かつしっかりを狙って欲しいところ。

タッチパッドボタンも固い。こちらはキーボードよりもずっと固いので、使いにくいです。たぶん、手首が当たって誤作動しないよう固くしているんだと思いますが、蹴茶にとっては苦痛の固さです。

 

ao.gif 発熱と冷却ファン

CPUクロックがアップしましたが、普段は省電力機構のEISTが働いているため、普段使いの騒音レベルはそうはかわりません。高負荷時のピーク音量も変わらないようです。

 

ao.gif プリインストールとスタートアップ

起動時のWindowsロゴ時の進行バーループ回数は3.3回。スタートアップに白紙のHTMLファイルを入れ、表示されるまでの時間は1分43秒93。BIOSはPhoenix。

常駐ツールが多いせいか、起動時間は結構かかります。

スタートボタンのメニュー 赤いのが東芝ツール

 

スタートアップ組み込みは

・東芝製ツール 10

・マカフィー 6

全てあわせて 33個

結構多いです。あとよそで使われたのち、蹴茶のところへ来てリカバリーしたせいなのか、実行ファイルが見つからないプログラムが2つ入ってます。

cougarさんのスタートアップチェッカーにて調査

 

ao.gif ベンチスコア各種

電源設定は「常にON」にしてあります。

3DMark03
3DMark03

3DMark05
3DMark05

3DMark06
3DMark06

FF11ベンチ
FF11 ver.3

 

 

 

ao.gif ゲーム動作レビュー

お馴染みPSUレビューです。しかし、前回のAW6、dv6100のテストの時点で既に、GPUがネックになっているようで、今回もあまり変わらない結果となりました。1024×768でやるとNormalが限界です。Highendでは厳しいですね。Inspiron 9400でさえ、Highendは重さがあったので当然といえば当然です。

※ 画像をクリックすると、プレイ動画が見られます ※

映像はガーディアンズコロニー、つまり街の中での様子ですが、戦闘も問題ありません。フォトンアーツ使用時も問題なし。

 

ao.gif まとめ

3D性能

評価 4

 

しっかりGeForce Go 7600してます。最高設定は難しいですが、たいていのゲームは問題なし。

液晶

評価 4

 

これは気に入りました 低反射処理がしっかり施されているのが好みです

キーボード

評価 3

 

dv6100と逆で、キー配置はいいのですが、キータッチがいまいち納得いきません

騒音・ノイズ

評価 3

 

ファン音は大きめ。PS3を見て判る通り、お金とスペースをかければ静かになるのでしょうが

筐体の質感

評価 3

 

まぁ、一番ケチったところでしょうが、それでやすくなるなら良しでしょうか 色がねぇ

発熱処理

評価 5

 

ファンがうるさい分、冷却は問題なし。HDD熱も緩衝材で浮いているせいか、あまり気にならず

総合評価

評価 4

 

もともと玄人好みの作りでしたが、今回もそれを踏襲する形でCPU、低反射系光沢液晶とキッチリグレードアップをしてきた感があります。これで天板カラーの選択肢にブラックなどがあれば、さらに良かった気もします。弱点のひとつである筐体の質感は良いに越したことはないですが、コストアップするなら要らないか。
大筋は変えずに今後も静粛性やキーボードなどをブラッシュアップさせて欲しいモデルですね。

テッカテカの光沢を想像していたので、この地味光沢は予想外。たぶん、店頭に並べたら地味で受けないでしょうが、蹴茶的にはこの地味な方が好みです。dv6100と比較しても上々の低反射感で、これなら軽度の光沢嫌いの方なら、受け入れられそうな気がします。

あとは色域のさらなる改良と解像度が高ければ、なお言うこと無しですが今後に期待でしょうか。高解像度の液晶は輝度が暗くなる傾向にありますが、現時点では十分すぎるぐらい輝度はあるので、多少暗くなっても解像度の選択肢が増えるといいですね。コストも上がるかな?

気にする方の多かったCPUもアップし、かなり理想に近い形で兄弟モデルを出したように思います。予算に余裕があり、重度の光沢アレルギーがなければお薦めできると思います。天板色がネックですが。マットブラックの天板などがあると、とても受けると思うんですが。

◆ 評価ランクの指標 ver.2

旧採点法

評価 5 小さな不満が1〜2 名機レベル

90-100点

評価 4 小さな不満が3〜4 並みより上

80-89点

評価 3 大きな不満が1 まぁこんなもの

70-79点

評価 2 大きな不満が2〜3 失敗した買い物

50-69点

評価 1 不満だらけ 近日中に処分予定

0-49点

「価格を考えれば納得」といったコストパフォーマンスの良さが
認められる場合は通常の評価から1ランク程度アップさせます

→ ユーザーレポート
⇒ dynabook AW6

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