以前、「FXとF50はたぶん別物」と書いたものの、店頭モデルと直販の仕様が一緒かどうかは不明だったので、今回FXWとF50Wを同時にお借りし比較してみました。
→ 蹴茶: ビックカメラにて Aspire oneとdynabook F50の液晶 2008.8.24
→ dynabook Qosmio FXW/75GW レビュー
F50W | FXW | |
HardwareID | (NVD0000) | AUO8174 |
SpursEngine | ○ | - |
地デジ | ○ | - |
バックライト | 2灯式 | 1灯式 |
輝度 | 高輝度490cd/㎡ | - |
低反射 | ○ | ○ |
その他 | 高色純度、広視野角 | - |
価格 | 約15万円 | 約12万円 |
※ 注意事項 写真と肉眼では見え方が異なります。
店頭ではFXWはdynabook FXが同等モデルにあたります。
ロットで液晶パネルが異なることもあるため、全く同じである保証はありません。
店頭では比較的分かりづらいかもしれませんが、暗い室内で見るとよく分かります。
左:dynabook F50W 右:dynabook FXW
正面からだと差異は大きくないですが、若干違いは出ています。
次はいつもの角度に傾けて、前後視野角チェック。
さらに傾けてみます。
FXWのレビューで書いたように、FXWの方は視野角が狭く白っぽくなってしまいます。
発色の比較はいつもの写真の緑がわかりやすい。FXWの方はやや茶色になっています。
この画像も前に傾けてみる。
今度は左右。左右は垂直方向ほどの視野角差は出ません。
上下視野角の激しい変化は液晶の光漏れが原因です。
ここからは真っ黒な画像をフルスクリーン表示させたもので比較していきます。
(輝度はほぼ揃えていますが完全一致は難しく、左(F50W)の方が若干輝度が高い状態です)
正面から見るとそう大差はないですが、
前傾させるとFXWは途端に光が漏れます。これが傾けた時の画質の変化に直結しています。
F50W 輝度
地デジ用の2灯式パネルということで輝度が高い。
テキストアプリではこの輝度は不要です。このまま凝視すると目が痛くなるので、輝度設定を下げて使うことになると思います。
SpursEngine
たまに動画も作る蹴茶としては気になるSpursEngineですが、このF50Wでの役割としては基本的にTV周りのエンコード処理。 なのでYouTubeやニコニコ動画にアップするような動画を作るにはいまいち活用しきれないです。
機能の一つである顔deナビ。録画したデータをSpursEngineで顔抽出処理を行い、顔や音の盛り上がりでシーンを選び再生が可能。
データ解析は録画後に自動処理させることもできるが、未処理の録画データはあとでクイックメニューから処理を指定する。 これが無茶苦茶時間がかかるので気軽には使いづらい。
より詳細は別記事にしてます → アップコンバーターやエンコードについて
全体のおおまかな評価としてはFXWの評価を踏襲すると思いますが、液晶に関しては全くの別物です。赤の発色も良くコントラストも高い、このクラスとしては申し分ない液晶()です。
この夏に登場した15.4型ノートにはひとつも4.0をつけませんでしたが、F50Wは 4.0に決定。あとはソフトウェアをすっきりさせて欲しいとか、GPUをもうワンランク上げて欲しいとかそういったレベルの不満ですね。
最後にもう一点。地デジ付きモデルはTV表示もビデオドライバと関わってくるため、巷のカスタマイズドライバとの相性が非常に悪かったり、公式ドライバの更新も遅れたり、FXWでは更新されたのにF50Wでは更新されないといった事態が考えられます。特にマイナーなゲームを遊ぶ方は不具合があっても対応されない可能性も高く、避けた方がいいかもしれません。
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⇒ dynabook F50W
⇒ dynabook FXW