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⇒ dynabook WXW/79HW(東芝ダイレクトPC)
今年2月下旬から販売開始したWXW 2009年版。筐体は昨年のWXWと同じですが、GPUは「GeForce 9800M GTX」から「GeForce 9800M GTS」に変更されています。
最近ThinkPad W700 DSのレビューラッシュで、どのレビューで「でかい、でかい」と言われるW700ですが、dynabook WXWの筐体はそのW700とほぼ同じサイズです。右写真の中央にちょこんと載っているのはIdeaPad S10e(ピンク)。
価格は変動する物としてあまり考えず、ハードウェアの素の状態を採点します。
評価 | ○ 良い点 × 気になった点 | |
筐体 | ○ Win上で動くソフトウェア処理ではあるが、ダイヤル式の音量調節は便利 × パームレストが高く、手前の縁の丸みが少ないため手首が痛い |
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キーボード | ○ テンキーやカーソルキー、ファンクション列がキッチリ離れている × たわみ、ゆがみ、指の滑らない表面コーティング |
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排熱 | ○ パームレスト表面の熱は気にならない × キーボードから熱をごくわずかに熱を感じる程度。今回は5つ☆ |
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液晶 | ○ 前回と同じパネル。 × 輝度は低め、輝度ムラあり |
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騒音 | ○ 起動直後は静か。1つのファン音は70dBAを超えず × ファンが回り出すと止まらない、ファンが2つあるので騒音もより大きく |
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ソフトウェア | ○ お馴染みの光学ドライブ回転数制御ユーティリティ付属 × ウイルスバスター、マカフィーサイトアドバイザーと色々入ってます |
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性能 モバイル |
○ GPUのランクが落ちましたがGTXと大差ない性能を確保 × 最上位モデルにしては進化度合いが小さく、やや物足らない |
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総合 | 2.5 /5 | 前回と同様、キーボードの印象が悪いです。今回はさらに悪化しており、致命的欠点として評価は2.5としました。詳細は後のキーボード欄にて。9800M GTSはGTXとほとんど変わらない性能を出しています。 |
GPU | GeForce 9800M GTS |
CPU | Core 2 Duo T9550 |
Chipset | Intel PM45 |
メモリ | DDR3-8500F 2GB (1GB*2) |
HDD | 東芝 MK1652GSX / 東芝 THNS128GE8BBDC / 日立LG GSA-T50N |
Network | Realtek RTL8168C/8111C Atheros AR9281 |
前から私的に印象の悪い光沢キーボード。ピアノのような表面をしています。
同型のキーボードを触るのは3台目。たわみは1台目が非常に大きく、2台目は若干マシでした。1台目の悪さは個体差?とも考えてましたが、今回のキーボードは1台目と同等かそれ以上のたわみが見られ、加えてゆがみも見られます。
たわみは以前作ったWXW/77GWの動画と似たような感じです。ゆがみはキーボードの右が浮き、左が沈んでいます。特に左ALT、無変換キーのあたりの沈み込みが気になる。
以下、ゆがみの写真。写真の角度によって映り方が変わるのであくまで状況を想像しやすくする「イメージ写真」です。
1)沈み込んでいる左側
左の写真、ほぼ水平から撮った写真ではキーが沈み込んでいるため頭が見えません。また斜め上からの写真ではパームレストの縁下が覗いて見えます(白枠)。
2)浮いている右側
次に右のカーソルキー側。水平の写真ではキーの頭が見せ、斜め上からの写真でもパームレストの縁下は見えていません。こちらはたわみはあるものの、打っていても違和感は少ないです。
また、スペースキー両端の反応が悪いことも看過できない点です。強く打つか、中央寄りに押さないと拾ってくれないことがあります。あとこれも以前と同様ですが、乾燥した指だと反応が悪くなるタッチパッドも変わらずです。
と、マイナス印象を書き連ねましたが、翻って海外サイトのレビューをいくつか見るとほとんどキーボードは問題視されていなかったりします。Notebookreviewがかろうじて跳ねる感じを指摘しているぐらいで、評判が悪いというよりむしろ好評です。英語キーボードはちょっと違うのか? キーボードは人によって大きく評価の分かれるパーツです。色々なレビューを見て判断してください。私の評価は★1とします。
ハードウェアIDは以前の77GW、79GWと同じです。
30分以上のバックライト点灯、輝度設定はMAX レベル8での測定。安物の測定機ですが、以前のパネルよりやや輝度が低く出ています。
47 | 55 | 52 |
47 | 55 | 55 |
63 | 66 | 72 |
AVG 56.9 |
冷却ファンは79GWと同じく2基で、79GWよりよく回る印象あり。起動直後は静かですが回り出すとその静かな状態にはまず戻りません。冷却を重視しているのか回り続けます(室温は19〜22度にて)。
ゲーム中は回転数がさらに上がり、70dBAまではいかないものの60dBA後半に達し、側で眠れない程度の音量になります。9800M GTSはGTXと較べてトランジスタ数は少ないですが、クロックは2割増しなので9800M GTXとあまり発熱の差は無さそうです。
GPUのクロック可変は効いてない模様。ファンが十分に回るためアイドル時は50度で抑えられている。その代わり騒音がずっと響いている。
気になる人も多いと思う各種ベンチマーク。3回測定の平均値です。
FF11 | 3DMark05 | 3DMark06 |
7076 | 15839 | 9067 |
「GeForce 9800M GTS」については既にGateway P-7812jFXのベンチマークを見ているので予想はしてましたが、ほとんどGTXとGTSで性能差が出ていません。
むしろさらにドライバが成熟したためか、79HWのGTSの方が速い結果も出ています。これは9800M GTSの動作クロックがGTXを大きく上回っているためと思われますが、NVIDIAはGTXが優位とする仕様しか公表しておらず、十分な下調べをしないとわからないのは問題とされるところです。
実際のゲームに関してもWXW/79GWレビューでFPS変化グラフを載せてますので、参考にしてください。
シーケンシャルReadは3種類とも20MB超え。SSDと違って512kや4kのやりとりはあまり重要ではないですね。ReadyBoostには対応を謳うUSBメモリーを使うことをお勧めします。元々SDカードはReadyBoost的な使い方は想定していない製品がほとんどです。
128GBのSSDが入っています。価格からしてまず間違いなくMLC型だと思いますが、最新のMLCドライブと比較すると遅め。借り物で領域解放もできないのでベンチマークはほとんどしてませんが、プチフリについて東芝に直接聞いてみたところ、
『弊社のSSDのメモリコントローラは弊社製を使用しており、世間を騒がしているプチフリは発生しません』
という回答を得ました。flashssd @ ウィキにある4kbダミーファイル塊の解凍中のモッサリ感はなし。
あんまりじっくり検証してませんが、FEZログイン後に起きる一瞬のフリーズが減ったような...確信はないです。
使用バージョンは0.3.2。65nm製造のG94Mコアとなっています。
Penryn 2.66Ghz。
アイドル時、輝度最小で36W、輝度最大で39-40W。ベンチマーク測定時にはMAX 102Wを計測。(バッテリーは外して測定してます)
CPU以外はMAX 5.9をマーク。
キーボードまでデザイン優先仕様にするのはやめてくれーと思うのですが、海外のレビューでは特に不満になっておらず、光沢路線は続くのかもしれません。本機のようなワールドワイドモデルの場合、既に開発ターゲットは日本ではなく欧米や中国です。
キーボードの善し悪しはやっぱり触ってもらうのが一番わかりやすいのですが、以前実施されていたネットカフェ展示などをまた企画してもらいたいですね。
で、一言でどんな人にお勧めかというと、キーボードにあまりこだわりのない人。多少なりともキーボードが気になる人は購入後に気になる可能性が高い。購入する前に、似た光沢コーティングを持つdynabook GXなど店頭モデルをチェックすることをお勧めします。