リビングPCを作る vol.3
消費電力と電気代篇 2008年3月
消費電力
少ないにこしたことはありませんが、ベースがPCなのでスタンバイやWake on LANでこまめに電源をオンオフする使い方もできそうです。ただ今回の構成ではスタンバイからの復帰時にHDMI出力が出なくなる現象が発生。ビデオ周りのパワーマネージメントは不安定なことが多いので、スタンバイは諦めた方が良さそう。
BIOSでの消費電力
起動後、しばらく経ったBIOS画面での消費電力 |
BIOS画面 | ケース付属の電源 | CORE POWER2 |
最小構成(CPU、メモリのみ) | 52〜53W | 51W |
CPUファン | 53〜54W | 52W |
CPUファン、ケースファンx 2、 | 53〜54W | |
CPUファン、ケースファンx 2、HDDx 1 | 57〜58W | |
CPUファン、ケースファンx 2、HDDx 3 | 65〜66W | |
CPUファン、ケースファンx 2、HDDx 3、光学ドライブ | 67〜68W | |
上記構成で起動時のスピンアップ | 80〜90W |
この時点では電圧はデフォルトのままです。省電力指向のHDDとはいえ、さすがに3台もあると起動時の瞬間最大電力はそれなりにでかいです。ACアダプタを使うなら100W後半の大容量のものが必要になりそう。
WindowsHomeServer起動後の消費電力
構成は上の最終スペックと同じ
デスクトップ画面 | CORE POWER2 |
クロック、電圧設定ともに変更無し | 49W〜50W |
CPU 1.0Ghz VCORE 1.0V設定 | 46W〜47W |
CPU 1.0Ghz VCORE 0.8V設定 | 40〜44W |
スタンバイ状態 | 37W |
クリーンインストール直後は消費電力も少ないまま安定してましたが、いろいろアプリケーションを入れるとアイドル時間が減るのか消費電力が増えますね。
電気代とNAS比較
最後に電気代を絡めてNASとの比較。
市販NASとの比較 |
アイドル時 |
省電力モード |
1ヶ月の電気代 |
LANDISK Home(HDD x 2) |
40-41W |
未調査 |
642円 |
LANDISK Tera(HDD x 4) |
46W〜47W |
27W |
737円 |
今回のPC 0.8V時 |
40〜44W |
※注1 |
665円 |
※注1 先に書いたようにスタンバイからの復帰でHDMI出力がおかしくなるので、スタンバイは使ってません。
※注2 電気代は24時間稼動時。アイドル時の平均ワット数で計算してるのであくまで目安です。単価は22円/1kwhで計算。
結局いまは必要なときだけ電源を入れるようにしています。起動にかなりの時間がかかるのがネックですが、自分の部屋からでも「Wake on LAN」で起こしてリモートデスクトップで電源オフにできるので、なかなか便利に使えています。いずれSSDが安くなったら換装して起動のスピードアップと熱量減を図りたいですね。
Wake on LAN
イーサネット越しにPCを起動させるのが「Wake on LAN」機能。特に新しい機能でもなく、昔からある機能なのでたいていのPCは対応しています。起動パケットはルーター(BHR-4RV)からワンクリックで送信。 |
ちなみに、LANDISK Tera/HomeはWoL非対応です。一部細身のLANDISKは対応しているようです。バッファローのLinkStationシリーズは不明。