リビングPCを作る vol.2

静粛性重視で組立篇 2008年3月

騒音を気にしつつ組立

リビングPCと大きな課題は静粛性の確保です。夜のリビングはそれこそ時計の秒針音が気になるぐらいの静けさですが、市販NASは冷却ファン音やHDDの振動が気になるものが圧倒的に多く、自作した方が静かな箱ができます。

メーカー側が独自に騒音値を明記している製品もありますが、測定方法がメーカーごとに違うのであまりあてにならないですね。おそらく開発現場と家庭ではノイズ量がまるで違うので、必要とされる静粛性がいまいち伝わらないのも要因かもしれません。

○ マザーボードとドライブ設置

組み立て過程は適当に省きますが、マザボはマイナーブランドゆえか付属品がもの凄く少ない。
今回はSATAのドライブ満載なので、SATAケーブルは買い足しました。

SATAケーブル 筐体が狭いのでL型の方が便利かも。

BIOSTAR TF7050-M2  AMD Athlon64 X2 BE-2350

ヒートシンクは単品で買うと費用がかさむのでパッケージ付属の物を使用。オーバークロックするなら性能の高いヒートシンクが欲しいですが、電圧を下げる予定ならば追加コストを払って強化する必要もないでしょう。グリスも無いので、熱伝導シールのままです。

空の筐体が埋まりました

空 livingpc12.jpg

HDDは写真の左上に2基、左下の光学ドライブの下に1基収まる形になります。
SATAポート周辺はコネクタが密集し、隙間がシビア。L型ケーブルでないと圧迫されてしまいます。

SATAで大混雑 もう一つのHDDは光学ドライブの下

あとでまた書きますが、このケースの弱点として通気が悪いため、ドライブ密集地帯の温度管理には気を配る必要があります。

○ 静かな電源に交換

防振材を貼ったりといった手間なことはしてませんが、電源の換装とファンコンをいじって静粛性を高めます。電源を替えるならファンレスのACアダプターが最も効果的ですが、値段が軽く1万円を超えてくるため今回は12cmファン搭載のATX電源と換装です。

付属電源
付属の電源 「HEC-250SR-T」
60dBAオーバー

 

CorePower2
サイズ「COREPOWER2」
40dBA前半

停止時  

電源オフ時の数値はこんな感じ。
深夜に測定しているので相当静かです。
 
この数値は測定範囲の下限に近いです。
(FUSO SD-2200)

○ 冷却ファン調節

ファンの回転数はBIOSの「SmartFan」とWindows上で動く「Speedfan」でコントロールしています。

BIOS画面  Speedfan

一番うるさいのはCPUファン。CPUクロックがさほど高いわけでもなく、手前にケースファンもあるので止めても大丈夫そうですが、周囲のチップセットを冷やす役割もあるのでノロノロと回しています。CPUファンは「Speedfan」でコントロール。

CPUファン  停止時

ケースファン(8cm角 x 2)の音は1基あたり50dB弱。これはSpeedfanで上手くコントロールできなかったので、「SmartFan」で回転数を落としてます。あまり落としすぎると回転が止まったり、筐体内の熱篭りが顕著になるのでほどほどに。

CPUファン  停止時

○ OSインストール

完成  

完成!

次はOSセットアップにかかります。いきなりテレビを占拠するわけにもいかないので、付属のHDMI変換コネクタを使って2405FPWに接続。特に設定することもなく、一発で映りました。
HDMI変換コネクタ

WHSインスコ  

インストールは普通に入れる分には特に悩むところもないですが、RAID環境へインストールするとなるとどうだったかな...

WinXPはインストール途中でRAIDドライバを入れたりするので、WHSも必要かもしれません。もともとWHS自身がデータ分散機能を持っているのでRAIDドライバのことはまったく気にせずインストールを進めてました。

 

 → 蹴茶 3Dゲームをノートで